68シーズン目
【ルール】 IRBはプレーヤーのポジションナンバーをプロップ1番から15番まで標準化を決定した。日本協会は国内特別ルールとしてダイレクトタッチを規制した。「FK、PKの場合を除き自陣22メートルライン後方からのキックが直接タッチになった時は、キックした位置に平行したタッチから15メートルの地点で相手ボールのスクラムとなる」。【代表】 日本代表NZ大学選抜(NZU)に連敗 NZUを迎えて日本代表は2試合のテストマッチを行った。1963年のカナダ遠征以来の代表チーム編成である。日本協会は監督に大西鐵之祐を選出し、第1テストは3−19と健闘したが、最終戦の第2テストではボール支配できず8−55で完敗した。
【選手権】 近鉄が日本一 第4回日本選手権では、社会人を制した近鉄が27−11で早大を下し、初の日本一を獲得した。
【大学】 大学日本一は早大 第3回大学選手権は、早大が18−3で法大を下し、2年連続2回目の優勝を遂げた。/関東は法大が優勝 第37回関東大学対抗戦は、前年同様任意にスケジュールが組まれたが、実質的には2グループに分かれた組み合わせになっている。両グループ全体としては、法大が全勝で優勝(2年ぶり4回目)、日体大、日大、早大が各1敗で2位となり、この4校が関東協会から推薦され大学選手権に出場した。/関西は同大、九州は福岡工大(旧電子工大)が優勝 第38回関西大学リーグ戦では同大が9年連続20回目の優勝を飾った。第16回九州大会は福岡工大が25−3で鹿児島大を破り連覇を遂げた。
【社会人】 近鉄が優勝 第19回社会人大会は近鉄が15−3でトヨタ自工を下し5年ぶり5回目の優勝を遂げた。/関東はリコーが秋2連勝、春は朝日生命・警視庁 第7回関東社会人の秋季大会はリコーが30−11で朝日生命を破り連覇。春季大会では朝日生命、警視庁が6勝1敗でともに初優勝。/関西は近鉄が9連覇 トヨタ自工が加入した第9回関西社会人Aリーグは近鉄が5戦全勝で9連覇。
【地域】 第20回三地域対抗は関西が2年連続3回目の優勝。/第21回学生東西対抗は関西が16−13で2年ぶり3回目の勝利を収めた。/第17回朝日招待は日本学生代表が34−16で九州代表を破った。
【その他】 大学大会は成城大、教育系は鹿児島大、高校は天理高が優勝 第17回全国大学大会は成城大が16−6で北九州大を破り初優勝。第2回全国教育系大学大会[第1回は研修会のみ]は鹿児島大が31−13で愛知教育大(旧愛知学芸大)を破って優勝した。第46回全国高校大会は天理高が14−10で専大京王高を破って4年ぶり3回目の優勝を果たした。/国体は成年が愛知、少年は東京と秋田、教員は大分県が優勝 第21回大分国体は成年の部で愛知県(トヨタ自工)が36−9で群馬県(東京三洋)に勝って2年ぶり2回目の優勝。少年の部Aは東京都(保善高)が25−8で新潟県(新潟工)に勝ち2年ぶり10回目(保善高としては9回目)、Bは秋田県(秋田市立高)が14−3で大分県(大分舞鶴高)に勝ち2年連続11回目の優勝を果たした(秋田市立高としては初)。教員の部は大分県が優勝した。
【国際】 NZ大学選抜が来日(9勝0敗) オールブラックスのハーフ団レイドロー・カートン等、名プレーヤーを揃えたNZ大学選抜チーム(NZU)が来日し、9戦全勝と猛威を振るい観客を魅了した。日本代表以外の対戦は、全早大0−38、日本学生代表15−63、関東学生14−35、全同大6−53、大分教員3−62、九州代表11−56、全法大12−49。/4月、全九州大学選抜韓国遠征(2勝3敗)。/10月、NZウエリントンアスレチッククラブ来日(2勝2敗)。