昭和43年(1968)度

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70シーズン目

【協会】 アジア大会開催を決定 12月14−16日に日本韓国台湾香港、マレーシア、シンガポール、スリランカタイの8ヵ国により、アジアラグビーフットボール協会が設立された。事前に各国と合意していた第1回アジア大会を44年3月に日本で開催することを追認し、翌年に第2回大会を香港で開催、以後各年に各国で持ち回り開催することを決めた。/三地域対抗の中止 日本協会は7月8日の理事会で、日本選手権創設により、三地域対抗はその意義を失ったとして中止を決定した。/関東大学スケジュール問題決着 関東協会は、7月11日に学生ラグビー連盟を廃止。対抗戦とリーグ戦の2グループに分割、上位校4校をたすき掛けに対戦させる交流試合の勝者を、大学選手権に出場させる方式を決定、長く続いたスケジュール問題に終止符を打った。/九州リーグ始まる 九州協会は、9月8日に大学、社会人混合の九州リーグを発足させた。これが西日本社会人リーグの前身となった。/西京極球技場が完成 4月に京都に西京極球技場が完成した。
【ルール】 国際試合で負傷した場合2名以内の交代が認められた。
【代表】 日本代表NZオールブラックスジュニアを破る 金野滋団長、大西鐵之祐監督、尾崎真義主将以下23名の日本代表チームは5月6日に羽田を発ち、6月13日大きな土産を持って帰国した。私はこの遠征が日本代表の本格的なスタートだと位置づけている。日本代表は第1回の歴史的NZ・豪州遠征(5勝6敗)で、6月3日にオールブラックスジュニアを23−19で破る快挙を成し遂げた。
★251968.6.3日本代表23−19NZ代表ジュニアウエリントン
★261968.6.8日本代表16−25NZ大学選抜ウエリントン

第1回アジア大会、日本が初優勝 第1回のアジア大会は日本香港韓国台湾タイの5ヵ国が参加して1969年3月8~16日に東京・秩父宮ラグビー場で開催された。日本代表は大西鐵之祐監督、尾崎真義主将で出場し4戦全勝で優勝した。韓国タイの試合は大雪のため中止された。
★271969.3.9日本代表24−22香港代表秩父宮

【選手権】 トヨタ自工が初優勝 第6回日本選手権はトヨタ自工が、慶大を44−16で破って初の日本一の栄冠に輝いた。
【大学】 選手権は早大慶大が引き分け優勝、抽選で慶大日本選手権に出場 第5回大学選手権は、早大がSH平岡のケガ[当時は交代が認められなかった]で慶大と14−14で優勝を分けた。早大は2年ぶり3回目、慶大は初優勝。抽選の結果慶大日本選手権に出場した。/対抗戦早大、リーグ戦専大が優勝 第39回関東大学対抗戦は、早大が8戦全勝で2年連続14回目の優勝、第2回関東大学リーグ戦は専大が7勝1分で初優勝を果たした。/関西は同大、九州は福岡工大が優勝 第40回関西大学リーグ戦では同大が7戦全勝で11年連続22回目の優勝を遂げた。第18回九州大会は福岡工大が22−21で鹿児島大の挑戦を退けて4連覇を達成した。/早大創部50周年記念式典 早大は、9月15日に創部50周年記念式典を東伏見で開催、旧部名「ラ式蹴球部」を「ラグビー蹴球部」と改称した。
【社会人】 トヨタ自工が初優勝 第21回社会人大会でトヨタ自工が、八幡製鉄を19−13で破り初優勝を遂げた。/関東で三洋が秋連覇、Aは3すくみ・Bはリコー 第9回関東社会人の秋季大会は東京三洋日野自動車を32−8で一方的に下し連覇を達成、春季大会のAブロックは東京三洋横河電機、松戸自衛隊が3勝1敗で同率首位、Bブロックはリコーが4戦全勝で首位。/関西は近鉄が11連覇 第11回関西社会人Aリーグでは近鉄が5勝1敗で11連覇。
【地域】 三地域対抗は昭和53年度まで中断された。/第23回学生東西対抗は関東が24−23と1点差で20回目の勝利を得た。/第19回朝日招待は日本学生代表が29−16で4連勝。
【その他】 地区対抗は福岡大、教育系大学は鹿児島大、高校は秋田工が優勝 第19回地区対抗大会は福岡大が19−16で広島大を下し初優勝、第4回全国教育系大学大会は鹿児島大が12−8で広島大を下し2回目の優勝、第48回全国高校大会は秋田工が26−6で目黒高に勝ち4年ぶり13回目の優勝に輝いた。/国体は成年が岩手、少年は秋田と東京、教員は岐阜が優勝 第23回福井国体は小浜市で行われ、成年の部では岩手県(富士製鉄釜石)が群馬県(東京三洋)を21−18で制して2連覇、少年Aでは秋田県(秋田工)が15−12で長崎県(諫早農)を破り、Bでは東京都(目黒高)が32−3で北海道(函館西高)を破りそれぞれ優勝した。教員の部では岐阜県が37−10で福井県を下して優勝した。
【国際】 4月、全山口台湾遠征(1勝2敗)。/5月、全国鉄台湾遠征(1勝2敗)。/8月、慶大タイ香港遠征(4勝1敗)。/8月、トヨタ自工韓国遠征(2勝2敗)。/11月、東京三洋韓国遠征(2勝1敗)。