昭和60年(1985)度

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87シーズン目

【協会】 ワールドカップ開催が決定 第1回RWCの決定は1985年3月のIRB総会(パリ)で豪州協会から「1987年に16ヵ国によりRWCを開催する(会場NZと豪州)」の提案が可決された(共同通信、『ラグマガ』1985年6月号P100)。
【代表】 アメリカ代表初来日 日本代表アメリカアイルランドの来日と第2回フランス遠征を行う多忙なスケジュールとなった。アメリカとのテストマッチは最後の逆転PGに失敗して15−16で敗れる悔しい敗戦となった。その他の対戦は20−10九州代表、29−11日本選抜、29−3関西代表、28−16日本選抜、34−9関東代表と日本は6戦全敗を喫した。
★831985.4.21日本代表15−16アメリカ代表秩父宮

アイルランド代表初来日 アイルランドには健闘したが及ばず連敗した。その他の対戦は42−15関東代表、34−10日本選抜、44−13関西代表と日本は5戦全敗。
★841985.5.26日本代表13−48アイルランド代表長居陸上
★851985.6.2日本代表15−33アイルランド代表秩父宮

第2回フランス遠征 10月のフランス遠征はテストマッチで0−50、0−52と完敗、日本だけでなく、迎えてくれた側にも大きな失望を与える結果となった。日本はテストマッチ以外の4試合にも敗れて6戦全敗となった。
★861985.10.19日本代表0−50フランス代表ダックス
★871985.10.26日本代表0−52フランス代表ボージョワール

【選手権】 ミラクル慶大初の日本一、釜石の連覇終わる 第23回日本選手権で波乱が起きた。大学選手権決勝で明大と12−12で引き分けた慶大が、抽選で日本選手権に出場し、社会人優勝のトヨタを18−13で破って初の日本一に輝いた。慶大は対抗戦でも明大と13−13で引き分け、早大日体大に敗れて4位となったが、大学選手権で接戦を勝ち上り、抽選も物にして初の日本一に輝いた。慶大は中野忠幸主将がカップを高々と掲げ、上田昭夫監督が宙に舞った。新日鉄釜石は社会人大会の準決勝で神戸製鋼に敗れ連覇に終止符を打った。
【大学】 明大慶大の双方優勝 第22回大学選手権は明大慶大が譲らず12−12で引き分け双方優勝となった。抽選で日本選手権には慶大が進出したが、シーズン無敗の明大にとっては不運な結果となった。明大は4年ぶり6回目、慶大は17年ぶり2回目の優勝。/対抗戦は明大、リーグ戦は日大が優勝 第56回関東大学対抗戦は、明大慶大日体大と引き分けたが8勝2分で6年ぶり16回目の優勝を果たした。私が早大監督に復帰していた早大は、勝てば全勝優勝となる早明戦で逆転PGを外し6−8で涙をのんだ。第19回関東大学リーグ戦は、日大が7勝1敗で8年ぶり3回目(通算5回目)の優勝。/関西は大体大、九州は福岡工大が優勝 第57回関西大学リーグ戦は同大大体大京産大が3すくみになったが得失点差で坂田好弘監督率いる新鋭大体大が初優勝の感激に浸った。第5回九州王座決定戦は福岡工大が44−6で熊本大を下した。/同大の連勝記録71でストップ 11月17日に同大は8−34で大体大に敗れ、関西大学リーグ戦での連勝は71でストップした。
【社会人】 社会人はトヨタ自動車 第38回社会人大会ではトヨタ自動車が神戸製鋼を12−3で破って8年ぶり3回目の優勝を遂げた。準決勝で新日鉄釜石が9−13で神戸製鋼に敗れる波乱があった。/関東はリコー、関西はトヨタ、西日本日新製鋼 第26回関東社会人リーグは、リコーが31−26で東芝府中を破り6年ぶり7回目の優勝。/第28回関西社会人Aリーグは、トヨタ自動車が6勝1敗で2年ぶり10回目の優勝。/第14回西日本社会人Aリーグは、日新製鋼マツダ東洋工業が社名変更]が4勝1敗で並んだが、直接対決で勝った日新製鋼が4年ぶり2回目の優勝。
【地域】 第25回三地域対抗は関西代表が優勝、5回目の優勝を果たした。/第40回学生東西対抗は関西が37−26で関東を下し2年連続8回目の勝利を収めた。/第36回朝日招待は日本学生代表代表が九州代表を26−20で破った。
【その他】 地区対抗は名城大、教育系は文教大 第36回地区対抗は名城大が39−13で東京学芸大に勝って2年ぶり6回目の優勝、第21回教育系大学大会は文教大が38−4で名古屋大を下して2年連続2回目の優勝を遂げた。/高専は都城工専、高校は大東文化一高が優勝 第16回高専大会は都城工専が21−9で宮城工専を破って4年ぶり2回目の優勝、第65回高校大会は大東文化一高が8−0で本郷高との東京決戦を制して宿願の初優勝を遂げた。/国体は成年が愛知、少年は埼玉が優勝 第40回鳥取国体は米子市と倉吉市で行われ、成年は愛知県(トヨタ自動車)が20−8で群馬県(東京三洋)を下して優勝、少年は埼玉県(全埼玉)が16−12で奈良県(天理高)を破って優勝した。
【国際】 6月、新日鉄釜石がNZ遠征(3勝2敗)。/10月、豪州ランドウィッククラブ来日(2勝)。/2月、神戸製鋼が英国遠征(1敗)を行ったが、極寒のためグラウンドが凍り予定された試合が中止になった。/2月に大東大が中華台北遠征(3勝1敗)を行った。/3月、NZマナワツ州代表が来日(3勝)、大雪で最終戦が中止となった。/高校代表海外遠征 3月に第11回高校日本代表アイルランド遠征(4勝1敗)を実施した。