テストNo.4 豪州学生選抜第1回来日第5戦

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昭和9年(1934)2月11日 神宮競技場
日本代表 8-18 豪州学生選抜
豪州との第1テストに惜敗
No.12★4 豪州学生選抜第1回来日第5戦
1934年2月11日 G:神宮競技場 R:清瀬三郎 KO 14:37
日本代表818豪州学生選抜
1西垣 三郎(明大)551E.T.S.ピアーズ
2松田 久治(明大)3132G.H.バーケット
3佐々倉(山本)太郎(慶大)3R.マッキー
4真野 喜平(慶大)1T14V.W.ウィルソン
5大野 信次(早大)1G15A.J.マックウィリアム
6米華 真四郎(早大)0PG06P.M.シルコック
7田治 正浩(慶大)0DG07H.C.スタム
8清水 精三(慶大)8R.デューヴァル
9飯森 隆一(早大)0T39E.S.ロジャース
10野上 一郎(早大)0G210H.V.リース
11鳥羽 善次郎(明大)1PG011F.R.ヴィンセント
12辻田  勉(明大) 0DG012J.C.F.ミニス
C13柯  子彰(早大)13J.W.エヴァンス
14北野 孟郎(慶大)14M.A.プライク
15笠原 恒彦(明大)C15R.E.ウェストフィールド
[この試合は当時日本学生として対戦したが、日本協会がテストマッチと認定した]
得点:T鳥羽、G笠原、PG笠原

 カナダとの対戦で自信を得た日本が、次に来征を要望したのが豪州学生であった。
 日本のラグビー界がまだ見ぬ世界のラグビーへチャレンジしようという気概が読み取れる。情報がないに等しい時代、いったい豪州学生の強さはどのくらいなのかに興味がもたれたことは当然であろう。「日本協会の或る役員は『カナダのチームの一番強いプレヤーが、今度来るチームの一番弱いの位だろう』と話されたが筆者も之は良い見方であると思う」(『旧関東機関誌』Vol.1-No3 P2、洲倉梅治 1933)とあるのがおもしろい。
 前半6分日本スクラムから野上が抜いて柯、辻田、鳥羽と渡り左隅にトライ、ゴール。23分豪州はインゴールにハイパントを上げてバーケット押さえてトライ、ゴール。後半7分笠原がPKに成功。19分豪州はスクラムからリース、ヴィンセントでトライ、ゴール。30分日本のパスミスからエヴァンスがトライ。リースにもトライ、ゴールを許し8−18で敗れた。