平成25年(2013)5月25日 G:ニッパツ三ツ沢 R:アンガス・ガードナー(AUS)
No.525★287 第8回IRBパシフィック・ネーションズカップ 第1戦 トンガ代表戦 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
2013年5月25日 G:ニッパツ三ツ沢 R:アンガス・ガードナー(AUS) | ||||||
日本代表 | 17 | - | 27 | トンガ代表 | ||
1 | 三上 正貴(東芝) | 5 | 前 | 22 | 1 | エディー・アホレレイ |
2 | 木津 武士(神鋼) | 12 | 後 | 5 | 2 | エルヴィス・タイオネ |
3 | 山下 裕史(神鋼) | 3 | タイオネ・ヴェア | |||
4 | 大野 均(東芝) | 1 | T | 3 | 4 | ジョシュア・アフ |
5 | 真壁 伸弥(サントリー) | 0 | G | 2 | 5 | カウヘンガ桜エモシ |
6 | ヘンドリック・ツイ(サントリー) | 0 | PG | 1 | 6 | ハレ・ティーポレ |
7 | マイケル・ブロードハースト(リコー) | 0 | DG | 0 | C7 | ニリ・ラトゥ |
C8 | 菊谷 崇(トヨタ) | 8 | パウラ・カホ | |||
9 | 日和佐 篤(サントリー) | 2 | T | 1 | 9 | トーマス・パールー |
10 | 小野 晃征(サントリー) | 1 | G | 0 | 10 | ファンガタプ・アピコトア |
11 | 小野澤 宏時(サントリー) | 0 | PG | 0 | 11 | ウィル・ヘル |
12 | 立川 理道(クボタ) | 0 | DG | 0 | 12 | シオネ・ピウカラ |
13 | マレ・サウ(ヤマハ) | 13 | シアレ・ピウタウ | |||
14 | 藤田 慶和(早大) | 10 | 反 | 16 | 14 | フェトゥ・ヴァイニコロ |
15 | 五郎丸 歩(ヤマハ) | 15 | デイビッド・ハライフォヌア | |||
交代【日】伊藤鐘史(神鋼)⑤、田村優(NEC)⑩、福岡堅樹(筑波大)⑪、青木佑輔(サントリー)②、畠山健介(サントリー)③ 【ト】タニエラ・モア⑨、カート・モラス⑩、サミソニ・マシマ④、イライシア・マアシ②、カマリエレ・サカリア① シンビン=カホ(ト) | ||||||
得点:T木津、ツイ、マレ・サウ、G五郎丸 |
前半5分、12分と、トンガWTBフェトゥ・バイニコロが連続トライ。注意していたはずの立ち上がりにリードを許してしまう。「頭でわかっていても、実体験するというのはまた難しいものがある」と、A5NとPNCのレベルギャップへの対応の難しさを語ってくれたのは、この日はスタンドから試合を見つめていた廣瀬俊朗主将。それでも、時間の経過とともに、フィジカルなトンガのプレーにも対応できるようになった日本が、攻める時間帯が多くなる。22分に敵陣深くのラインアウトからしっかりモールを押し込み、HO木津武士がトライ。その直前にも連続してトンガゴールを陥れた日本だったが、グラウンディングできずに結局、前半の日本のトライは1本のみ。逆に、前半終了間際にトンガのキックを使った攻めに、DFが乱れて3トライ目を許し、17点差をつけられての折り返しとなってしまう(5-22)。
ハーフタイムに「キックオフレシーブとブレイクダウンの2人目の寄り」を修正して臨んだ後半は、全体的には日本が試合を支配。1分、この日歴代日本代表最多キャップ数に並んだWTB小野澤宏時が自陣左サイドを好走した後、SO小野、FLマイケル・ブロードハースト、NO8菊谷ゲームキャプテンと、判断のいいプレーで敵陣深くに攻め込み、最後はCTBマレ・サウがトンガゴールを駆け抜けた。後半開始早々に、2トライ2ゴールで逆転できる12点差に追い上げ、反撃の狼煙が上がったかに思われたが、直後のキックオフからあっさりトンガにトライを返されて、完全には勢いに乗り切れず。結局、その後、日本が奪ったトライは22分に敵陣ゴール前スクラムを起点に、最後はラックからFLヘンドリック・ツイが飛び込んだ1本のみ。後半18分に小野澤に替わって途中出場していたWTB福岡堅樹が「稲妻のような走り」(ジョーンズHC)でビッグゲインして相手のFBと1対1になったシーンや、敵陣深くでのスクラなど何度もチャンスはあったが、仕留めきれず。最終スコアは17-27で、06年の「パシフィック・ファイブ・ネーションズカップ」時も含め、8年連続となるPNC黒星スタートとなった。
トライを取り切れなかった原因に関して、ジョーンズHCと菊谷ゲームキャプテンは以下のように語った。「試合を通じて、ブレイクダウンで苦戦して、速い球出しができなかった。スローダウンされ、DFにリセットする時間を与えてしまった。ブレイクダウンで人数をかけしてしまい、アタックシェイプの維持も難しくなる悪循環に陥った」(ジューンズHC)。「アジアの時はボールキャリアーが常に勝っていたが、今日はボールキャリアーがダブルタックルされてコントロールを失った。ふたり目の仕事もあるが、まずはボールキャリアーがしっかりしないといけないという面もある」(菊谷ゲームキャプテン)。