令和5年(2023)8月5日 G:秩父宮ラグビー場(東京) R:マシュー・カーリー(イングランド)
対戦日 | 2023/08/05 (土) | Kick off | 19:16 |
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競技場 | 秩父宮ラグビー場 | 観客数 | 22,137人 |
天候 | 晴れ/弱風 | グラウンド 状態 | 良い |
ドクター | VMO:三森教雄 / MDD:大岩晋 | ||
記録係 | 米田太郎 |
レフリー | マシュー・カーリー(イングランド協会) | sign |
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アシスタントレフリー |
ジェームス・ドールマン(ニュージーランド協会) 滑川剛人(日本協会A) |
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マッチコミッショナー | 宮崎良平 | sign |
TMO | ブレンドン・ピッカリル(ニュージーランド協会) | |
タイムキーパー | 大國能彦 |
日本代表 | ||
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# | Name(cm/kg/Age) 所属 |
Pos. |
1 |
稲垣啓太(186/116/33) 埼玉パナソニックワイルドナイツ
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FW |
2 |
坂手淳史(180/104/30) 埼玉パナソニックワイルドナイツ
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3 |
ヴァルアサエリ愛(187/115/34) 埼玉パナソニックワイルドナイツ
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4 |
ジェームス・ムーア(195/110/30) 浦安D-Rocks
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5 |
アマト・ファカタヴァ(195/118/28) リコーブラックラムズ東京
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6 |
ジャック・コーネルセン(195/110/28) 埼玉パナソニックワイルドナイツ
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7 |
ピーター・ラブスカフニ(189/106/34) クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
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8 |
姫野和樹(187/108/29) トヨタヴェルブリッツ
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9 |
齋藤直人(165/73/25) 東京サントリーサンゴリアス
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HB |
10 |
松田力也(181/92/29) 埼玉パナソニックワイルドナイツ
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11 | ジョネ・ナイカブラ(177/95/29) | TB |
12 |
長田智希(179/90/23) 埼玉パナソニックワイルドナイツ
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13 |
ディラン・ライリー(187/102/26) 埼玉パナソニックワイルドナイツ
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14 |
セミシ・マシレワ(181/93/31) 花園近鉄ライナーズ
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15 |
松島幸太朗(178/88/30) 東京サントリーサンゴリアス
|
FB |
16 |
堀江翔太(180/104/37) 埼玉パナソニックワイルドナイツ
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Re. |
17 |
クレイグ・ミラー(186/116/32) 埼玉パナソニックワイルドナイツ
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18 |
具智元(183/118/29) コベルコ神戸スティーラーズ
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19 |
下川甲嗣(188/105/24) 東京サントリーサンゴリアス
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20 |
ベン・ガンター(195/120/25) 埼玉パナソニックワイルドナイツ
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21 |
流大(166/75/30) 東京サントリーサンゴリアス
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22 |
李承信(176/85/22) コベルコ神戸スティーラーズ
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23 |
中村亮土(181/92/32) 東京サントリーサンゴリアス
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※背番号の白抜きはキャプテン
フィジー代表 | ||
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# | Name(cm/kg/Age) 所属 |
Pos. |
1 |
エロニ・マウィ(185/130/27) Saracens
|
FW |
2 |
サムエル・マタヴェシ(188/110/31) Northampton Saints
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3 |
ルケ・タンギ(181/139/26) Provence Rugby
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4 |
アルバート・トゥイスエ(188/112/30) Gloucester Rugby
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5 |
テモ・マヤナヴァヌア(196/120/25) Northampton Saints
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6 |
レキマ・タギタギヴァル(194/108/27) Section Paloise
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7 |
キティオネ・カミカミザ(189/109/27) Racing 92
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8 |
メリ・デレナランギ(192/110/24) Fijian Drua
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9 |
シミオネ・クルヴォリ(174/80/24) Fijian Drua
|
HB |
10 |
ベン・ヴォラヴォラ(191/95/32) Racing 92
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11 |
セレスティノ・ラヴタウマンダ(183/99/23) Fijian Drua
|
TB |
12 |
ヴィリモニ・ボティトゥ(180/97/25) Caster Olympique
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13 |
ワイセア・ナヤザレヴ(194/105/33) Toulon Rugby
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14 |
チウタ・ワイニゴロ(186/90/24) Toulon Rugby
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15 |
シレリ・マンガラ(165/86/23) Bayone
|
FB |
16 |
テヴィタ・イカニヴェレ(185/115/23) Fijian Drua
|
Re. |
17 |
ペニ・ラヴァイ(183/120/33) Queensland Reds
|
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18 |
メサケ・ドンゲ(182/122/30) Fijian Drua
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19 |
テ・アヒワル・シリキダヴェタ(190/127/24) Fijian Drua
|
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20 |
チョセヴァ・タマニ(195/108/26) Fijian Drua
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21 |
フランク・ロマニ(180/89/27) Fijian Drua
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22 |
テティ・テラ(182/90/32) Fijian Drua
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23 |
イライサ・ドロワセセ(187/103/23) Fijian Drua
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得点 | ||||
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Home | Away | |||
前半 | 後半 | 前半 | 後半 | |
0 | 2 | T | 3 | 2 |
0 | 1 | G | 3 | 2 |
0 | 0 | PT | 0 | 0 |
0 | 0 | PG | 0 | 0 |
0 | 0 | DG | 0 | 0 |
0 | 12 | 計 | 21 | 14 |
12 | 合計 | 35 |
反則 | ||||
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PK | FK | PK | FK | |
4 | 0 | 前半 | 1 | 1 |
4 | 0 | 後半 | 6 | 0 |
8 | 0 | 合計 | 7 | 1 |
Home 交替/入替
種類 | 時間 | 背番号 |
---|---|---|
交替 | 前半23分 | 5 → 19 |
入替 | 後半0分 | 2 → 16 |
入替 | 後半0分 | 1 → 17 |
入替 | 後半0分 | 3 → 18 |
入替 | 後半0分 | 9 → 21 |
入替 | 後半16分 | 10 → 22 |
入替 | 後半19分 | 8 → 20 |
入替 | 後半22分 | 13 → 23 |
Home 一時交替
時間 | 背番号 | 内容 |
---|
Away 交替/入替
種類 | 時間 | 背番号 |
---|---|---|
交替 (HIA) |
前半19分 | 12 → 22 |
入替 | 後半9分 | 9 → 21 |
入替 | 後半9分 | 2 → 16 |
入替 | 後半9分 | 1 → 17 |
入替 | 後半9分 | 3 → 18 |
入替 | 後半13分 | 7 → 20 |
入替 | 後半20分 | 10 → 23 |
入替 | 後半26分 | 5 → 19 |
交替 | 後半39分 | 17 → 1 |
Away 一時交替
時間 | 背番号 | 内容 |
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前半7分 → 前半19分 | 12 → 22 | HIA |
Home カード/処分
種類 | 時間 | 背番号 | 内容 |
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レッド | 前半7分 | 7 | 危険なプレー |
Away カード/処分
種類 | 時間 | 背番号 | 内容 |
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イエロー | 後半36分 | 15 | 危険なプレー |
得点経過 前半Kick off : 日本代表 /後半Kick off : フィジー代表
<特記事項>
【TMO判定】前半7分:日本7番のタックルについて⇒ヘッドコンタククトがあり危険だった(日本7番にレッドカード)
【TMO判定】後半21分:フィジーのトライ前のプレーについて⇒オブストラクションがあった(トライはキャンセル)
【TMO判定】後半23分:フィジーのトライ前のプレーについて⇒ノックオンがあった(トライはキャンセル)
【TMO判定】後半35分:フィジーのトライ前の15番のタックルについて⇒危険だった(トライはキャンセル。フィジー15番にイエローカード)
※フィジー12番は、日本7番によるFoul Injuryのため交替
日本マシレワのキックオフでスタートした試合は、序盤日本がボールを支配し連続攻撃を仕掛け、フィジーゴール前まで迫った。しかしここ一番でノックオンなどのミスでフィジーにボールを渡してしまう。4分、フィジーのノータッチキックをマシレワ、松田、齋藤、ナイカブラと繋ぎ、ナイカブラはステップを踏みながら前進しフィジー陣10mを突破したのだが、タックルされて作ったラックからボールがこぼれてしまった。このボールを拾ったフィジー9番はサイドを突きオフロードパスで8番が独走。最後はフリーの13番に渡りトライを許した(ヴォラヴォラのG成功で0-7)。そして迎えた7分、衝撃的なプレーが起きてしまった。フィジー陣10m右(フィジーの左)のフィジーボールのラインアウトで9番から12番にパスが渡り縦に突進。それを内で待ち構えた日本7番ラブスカフニが相手のあごに頭でタックルしてしまった。サモア戦でのリーチ同様にレッドカードが出され、ラブスカフニは退場。残りの70分余りを日本は14人で戦うことになった。スクラムでは11番のナイカブラを6番のポジションに入れるが劣勢は否めない。そして日本ゴール前に迫られた17分、日本も鍛え込んだタックルで凌いでいたが、フィジー1番にねじ込まれてトライを奪われた(ヴォラヴォラのG成功で0-14)。19分ハーフウェーラインをわずかに超えた左の日本ボールのラインアウトをムーアが何とかタップして、齋藤、松田、長田とパスが渡り、長田は外にステップを踏んだ後、フリーのマシレワに飛ばしパスを通した。マシレワはスペースを縦に走るがフィジー11番、13番のバックアップに囲まれ、タッチに押し出されてチャンスとならず。23分、このシリーズで大活躍していたファカタヴァが足を負傷し、19番の下川に交代。コーネルセンがロックに移り、下川がオープンサイドのフランカーを務める。31分松島がフィジーゴール前の左タッチ際に好キックを蹴り、それをフィジー15番がミスをしてタッチに出し、日本ボールのラインアウトとなる。ロックに代わったコーネルセンが見事にキャッチし、CTB長田の縦突進の後、FW、BK一体の攻撃でフィジーゴールに迫るが松田のパスミスでチャンスをつぶしてしまう。日本はスクラムで圧力をかけられ、苦しまぎれのパスをつかれ日本ゴール前に追い込まれた。38分、日本ゴール前中央のフィジーボールのスクラムを押し込まれ、9番のサイドアタックに10番松田と19番下川がタックルをしたが、これもねじ込まれてトライ(ヴォラヴォラのGで0-21)。前半の日本代表は無得点に終わる。
後半開始時に日本代表は流れを変えるため、16番堀江、17番ミラー、18番具、21番流を坂手、稲垣、バル、齋藤に替えた投入した。日本はキックを封印し思い切った連続攻撃を仕掛け、ナイカブラ、マシレワにボールを集め前進を図る。そして相手の反則を含め敵陣に入った43分、ハーフウェーラインを少し超えた右のラインアウトでロングスローを投げ入れ、走り込んできたSO松田がキャッチして外の流、ライリーとつなぎ、大外のナイカブラへ見事なロングパスを通したのだが、これがスローフォワードの判定(パスがラインをまたいだ時にレフリーの誤解を招きスローフォワード判定が出ることがあるが、TV解説者もこれは違うと断言)でフィジーボールのスクラムとなる。46分日本の反則でハーフウェイラインから少し日本陣に入った中央のPGをヴォラヴォラが狙うが左に外した。その後も日本はFW、BK一体となった連続攻撃を仕掛けるが最後ノックオンでチャンスをつぶしてしまう。そのこぼれ球をフィジー9番に日本のインゴールへ蹴り込まれフィジー選手との追いかけっこになったが、日本の誇る11番快足ナイカブラが競り勝ってインゴールで抑えインゴールドロップアウトで凌いだ。52分フィジー陣22mライン手前左で日本が得たPKを松田がタッチに蹴らずチョン蹴りをして流、松島、長田とオープンへ展開した。長田はパスダミーからマークにあたって縦に抜き、内をサポートしたライリーへリターンパスを試みたが、フィジー選手に渡りタッチに逃れられた。56分、日本は松田と李を交替した。その後もしばらく膠着状態が続いたが、日本も良くタックルしてフィジーの猛攻をインゴールドロップアウトで凌いだ。58分その日本のキックをカウンターで切り返したフィジーが日本陣10m左(フィジーの右)でラックを形成し、フィジー9番から浅めに立つ16番、17番とつなぎ、17番は日本のタックルに乗りながら見事にオフロードパスを8番に繋ぎ独走。最後はフリーの21番へパスが通りゴールポスト下へ飛び込んだ(ヴォラヴォラのGで0-28)。59分、姫野に替えてベン・ガンターを投入。61分、フィジーはPKタッチで得た日本人左(フィジーの右)30mのラインアウトからモールでプッシュをかけた後、16番が日本DFを跳ね飛ばしてトライをしたのだがが、タックルをしようとしたナイカブラへの17番のオブストラクションでトライは取り消しとなった。62分日本はライリーに替えて、中村を投入した。69分日本人22m右(フィジーの左)ラックからフィジーが攻めるが、21番のパスを6番が大きくノックオン。このボールをFB松島が拾い、フリーのマシレワにパス。マシレワはマークを引き付けて李にパスをし、李はラックを形成した。そのボールを流、具、松島、ムーアとつなぎ縦に走り込んだ長田へパスが通った。長田はフィジーDFを縦に切り裂き70mステップを踏みながら独走しトライかと思われたが、ゴール前3mで捕まりノックオンの判定。71分フィジー陣22mライン内側左の日本ボールスクラムから21番流から11番ナイカブラへ繋ぎ縦に突進し、フィジーDF2人にあたって1度ダウンボールをしながらも、もう1度立ち上がってから、そのボールを拾いインゴールへ飛び込んだ(李のG成功で7-28)。ボールを拾う際に相手DFを押しのけた23番中村のプレーはまさに秀逸の好プレーだった。これで息を吹き返した日本代表15はボールを繋ぎまくって攻撃を仕掛けるが、どうしても最後に小さなミスでチャンスをつぶしてしまう。76分日本の具へのハイタックルでフィジー15番にイエローカードが出た。この反則で得たフィジー陣22m中央のPKを流のチョンゲリでリスタートして日本は再び連続攻撃を仕掛ける。そして77分、フィジー陣ゴール直前左まで持ち込んだ日本は、そのラックから流がショートサイドで松島、中村の2人を飛ばしてマシレワにパスを通し、インゴールへダイブした(李のG不成功で12-28)。その後のフィジーキックオフが長すぎてデッドゴールラインを割り、日本ボールのセンタースクラムとなった。流、ナイカブラ、李とパスが渡ったが、李のパスが乱れタッチに出てしまった。フィジーは再び攻勢に出て日本陣10m内中央のラックからFW、BK一体のアタックで14番が裏へ抜け出し、20番、21番とつないでトライを挙げた(22番テラのGで12-35)。最後のパスがスローフォワードのように見えたが、流のアピールは受け入れられなかった。組織DFが整い前で止めている時は着実に止められるものの、アンストラクチャー状態を含め、一度ゲインラインをスピードで超えられてしまうと、その後は湧き出るようなフォローで日本DFが振り切られてしまっていた。
TV解説者も言っていたが、15人対15人でスクラムをはじめ各局面でどれぐらいやれるのかを見定めたかった。この3試合、危険なハイタックルで2名の退場者を出し、試合を壊してしまったことを肝に銘じ、このようなことが本大会では根絶され、素晴らしい勝負を見せてもらえることに大いに期待したいものだ。