令和5年(2023)8月27日 G:トレヴィーゾ(イタリア) R:カール・ディクソン(イングランド)
対戦日 | 2023/08/27 (日) | Kick off | 01:30 |
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競技場 | Stadio Comunale di Monigo | 観客数 | -- |
天候 | くもり/無風 | グラウンド 状態 | 良い |
ドクター | |||
記録係 | JRFU広報室 |
レフリー | Karl Dickson (RFU) | sign |
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アシスタントレフリー |
Chris Busby (IRFU) Anthony Woodthorpe (RFU) |
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マッチコミッショナー | sign | |
TMO | Stuart Terheege (RFU) |
イタリア代表 | ||
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# | Name(cm/kg/Age) 所属 |
Pos. |
1 |
イワン・ネメル(178/117/25) Benetton Rugby
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FW |
2 |
ジャコモ・ニコテラ(183/108/27) Benetton Rugby
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3 |
シモネ・フェラーリ(186/113/29) Benetton Rugby
|
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4 |
ニッコロ・カンノーネ(196/121/25) Benetton Rugby
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5 |
フェデリコ・ルッツァ(198/110/29) Benetton Rugby
|
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6 |
セバスティアン・ネグリ(194/111/29) Benetton Rugby
|
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7 |
ミケーレ・ラマロ(188/103/25) Benetton Rugby
|
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8 |
ロレンツォ・カノーネ(189/106/22) Benetton Rugby
|
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9 |
スティーブン・バーニー(175/80/22) Gloucester Rugby
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HB |
10 |
パオロ・ガルビシ(184/97/23) Montpellier
|
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11 |
モンターナ・イオアネ(180/90/28) Lione
|
TB |
12 |
ルカ・モリジ(183/102/32) svincolato
|
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13 |
フアン・イグナシオ・ブレックス(189/99/31) Benetton Rugby
|
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14 |
アンジェ・カプオッツォ(177/72/24) Stade Toulousain
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15 |
トンマーゾ・アラン(184/93/30) Perpignan
|
FB |
16 |
ルカ・ビージ(180/108/32) Zebre Parma
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Re. |
17 |
ダニーロ・フィスケッティ(180/111/25) Zebre Parma
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18 |
ピエトロ・チェッカレッリ(184/128/31) Perpignan
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19 |
ディノ・ラム(196/119/25) Harlequins
|
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20 |
ジョバンニ・ペッティネッリ(193/106/27) Benetton Rugby
|
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21 |
マヌエル・ズリアーニ(188/111/23) Benetton Rugby
|
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22 |
マーティン・ペイジ・リロ(173/77/24) Lione
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23 |
パオロ・オドグウ(175/100/26) Benetton Rugby
|
※背番号の白抜きはキャプテン
日本代表 | ||
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# | Name(cm/kg/Age) 所属 |
Pos. |
1 |
クレイグ・ミラー(186/116/32) 埼玉パナソニックワイルドナイツ
|
FW |
2 |
堀江翔太(180/104/37) 埼玉パナソニックワイルドナイツ
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3 |
具智元(183/118/29) コベルコ神戸スティーラーズ
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4 |
ジャック・コーネルセン(195/110/28) 埼玉パナソニックワイルドナイツ
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5 |
ヘルウヴェ(193/120/33) クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
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6 | リーチマイケル(189/113/34) | |
7 |
福井翔大(186/101/23) 埼玉パナソニックワイルドナイツ
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8 |
姫野和樹(187/108/29) トヨタヴェルブリッツ
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9 |
流大(166/75/30) 東京サントリーサンゴリアス
|
HB |
10 |
李承信(176/85/22) コベルコ神戸スティーラーズ
|
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11 | ジョネ・ナイカブラ(177/95/29) | TB |
12 |
長田智希(179/90/23) 埼玉パナソニックワイルドナイツ
|
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13 |
ディラン・ライリー(187/102/26) 埼玉パナソニックワイルドナイツ
|
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14 |
セミシ・マシレワ(181/93/31) 花園近鉄ライナーズ
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15 |
松島幸太朗(178/88/30) 東京サントリーサンゴリアス
|
FB |
16 |
坂手淳史(180/104/30) 埼玉パナソニックワイルドナイツ
|
Re. |
17 |
稲垣啓太(186/116/33) 埼玉パナソニックワイルドナイツ
|
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18 |
ヴァルアサエリ愛(187/115/34) 埼玉パナソニックワイルドナイツ
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19 |
サウマキアマナキ(189/108/26) コベルコ神戸スティーラーズ
|
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20 |
ベン・ガンター(195/120/25) 埼玉パナソニックワイルドナイツ
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21 |
齋藤直人(165/73/26) 東京サントリーサンゴリアス
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22 |
松田力也(181/92/29) 埼玉パナソニックワイルドナイツ
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23 |
中村亮土(181/92/32) 東京サントリーサンゴリアス
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得点 | ||||
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Home | Away | |||
前半 | 後半 | 前半 | 後半 | |
2 | 3 | T | 1 | 2 |
2 | 2 | G | 0 | 0 |
0 | 0 | PT | 0 | 0 |
1 | 2 | PG | 2 | 0 |
0 | 0 | DG | 0 | 0 |
17 | 25 | 計 | 11 | 10 |
42 | 合計 | 21 |
反則 | ||||
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PK | FK | PK | FK | |
5 | 0 | 前半 | 5 | 1 |
3 | 0 | 後半 | 3 | 0 |
8 | 0 | 合計 | 8 | 1 |
Home 交替/入替
種類 | 時間 | 背番号 |
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入替 | 前半29分 | 1 → 17 |
入替 | 後半14分 | 3 → 18 |
入替 | 後半14分 | 4 → 19 |
入替 | 後半14分 | 8 → 21 |
入替 | 後半23分 | 14 → 23 |
入替 | 後半28分 | 2 → 16 |
入替 | 後半32分 | 9 → 22 |
入替 | 後半32分 | 5 → 20 |
Home 一時交替
時間 | 背番号 | 内容 |
---|---|---|
前半29分 → 前半42分 | 2 → 16 | 負傷 |
Away 交替/入替
種類 | 時間 | 背番号 |
---|---|---|
入替 | 後半0分 | 5 → 19 |
入替 | 後半0分 | 10 → 22 |
入替 | 後半14分 | 1 → 17 |
入替 | 後半14分 | 3 → 18 |
入替 | 後半18分 | 9 → 21 |
入替 | 後半21分 | 2 → 16 |
入替 | 後半21分 | 7 → 20 |
入替 | 後半28分 | 12 → 23 |
Away 一時交替
時間 | 背番号 | 内容 |
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Home カード/処分
種類 | 時間 | 背番号 | 内容 |
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Away カード/処分
種類 | 時間 | 背番号 | 内容 |
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得点経過 前半Kick off : 日本代表 /後半Kick off : イタリア代表
前半 | チーム名 | #.Name | 種 | H | A | |
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6分 | イタリア代表 | 9.スティーブン・バーニー | T | 5 | - | 0 |
7分 | イタリア代表 | 15.トンマーゾ・アラン | G | 7 | - | 0 |
16分 | 日本代表 | 11.ジョネ・ナイカブラ | T | 7 | - | 5 |
17分 | 日本代表 | 10.李承信 | Gx | 7 | - | 5 |
21分 | イタリア代表 | 11.モンターナ・イオアネ | T | 12 | - | 5 |
23分 | イタリア代表 | 15.トンマーゾ・アラン | G | 14 | - | 5 |
31分 | 日本代表 | 10.李承信 | PGx | 14 | - | 5 |
34分 | 日本代表 | 10.李承信 | PG | 14 | - | 8 |
37分 | イタリア代表 | 15.トンマーゾ・アラン | PG | 17 | - | 8 |
42分 | 日本代表 | 10.李承信 | PG | 17 | - | 11 |
後半 | チーム名 | #.Name | 種 | H | A | |
6分 | イタリア代表 | 15.トンマーゾ・アラン | PG | 20 | - | 11 |
後半 | チーム名 | #.Name | 種 | H | A | |
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12分 | 日本代表 | 15.松島幸太朗 | T | 20 | - | 16 |
14分 | 日本代表 | 22.松田力也 | Gx | 20 | - | 16 |
16分 | イタリア代表 | 11.モンターナ・イオアネ | T | 25 | - | 16 |
17分 | イタリア代表 | 15.トンマーゾ・アラン | Gx | 25 | - | 16 |
25分 | イタリア代表 | 15.トンマーゾ・アラン | PG | 28 | - | 16 |
31分 | 日本代表 | 13.ディラン・ライリー | T | 28 | - | 21 |
32分 | 日本代表 | 22.松田力也 | Gx | 28 | - | 21 |
37分 | イタリア代表 | 11.モンターナ・イオアネ | T | 33 | - | 21 |
39分 | イタリア代表 | 15.トンマーゾ・アラン | G | 35 | - | 21 |
40分 | イタリア代表 | 22.マーティン・ペイジ・リロ | T | 40 | - | 21 |
41分 | イタリア代表 | 15.トンマーゾ・アラン | G | 42 | - | 21 |
<特記事項>
※日本協会による参考記録
※観客数不明
RWC2023フランス大会前の最終テストマッチだっただけに、気持ちよく勝って自信を付けたいところであったが、イタリアの快足両WTBに走りまくられて苦戦を強いられ、最後は同点を狙ったアグレッシブなアタックの中でミスが出て突き放された。 イタリアは欧州6か国対抗戦で揉まれ、強いスクラムをベースに積極的に展開し、快足の両WTBを走らせるスタイルで力を付けてきたが、実際に対戦してみると想定以上に展開が速く各選手のスピードもある。序盤、日本代表は確実にタックルを決めて、イタリアのアタックを止め、時にはジャッカルで敵ボールを奪い返した。しかし迎えた6分、イタリア陣10mライン中央のラックからイタリアBKが左へ展開し、13番ブレックスから浅めに走るFW選手の裏にパスが通り10番ガルビシが抜け出し、最後は内をフォローした9番バーニーがノーマークとなりゴールポスト直下へトライした(FBアランのG成功で0-7)。16分、今度は日本代表がPKタッチで得たイタリア陣ゴール前左15mのラインアウトをリーチがキャッチして、福井から外へサポートしたスローワー堀江に渡し、堀江はインゴールへ直進。内をフォローした左WTBのナイカブラがパスを受けDF3人をかわしてインゴールへ飛び込んだ。しかし、このイージーなゴールキックを李が左へ外してしまった(5-7)。21分、今度はイタリアが自陣30m左のラインアウト・モールから右へ展開し、ループプレーを交えてFBが抜け出し、14番カプオッツォが右ライン際を独走。日本陣22mラインを超えたところで内側へパントを上げ、追走した11番イオアネがインゴール直前でバックアップの流に競り勝ってキャッチして、そのままトライした(FBアランのGで5-14)。31分、イタリア陣ゴール前に攻め込んだ日本はPKを得て、李がPGを狙うが、これまた失敗に終わる。本大会を前に不安は否めない。34分、同じようなイタリアゴール前のPGを今度は李が成功(8-14)。37分にはイタリアFBアランが日本ゴール前に攻め込んで得たPKをPGで返す(8-17)。42分にはハーフウェーライン付近からのロングPGを李が決め、(11-17)前半終了。
後半、日本は5番ウヴェに替えて19番サウマキ・アマナキ、10番李に替えて22番松田を投入した。挽回を計りたい日本であったが、6分イタリアFBアランにPGを決められた(11-20)。49分、イタリア陣10m左のラックから松田がブラインドに走り込み11番ナイカブラに飛ばしパス。ナイカブラは快足を飛ばしてマークを振り切りバックアップもかわしてゴール前5mに迫った。しかしここからのアタックが雑で無理に繋ごうと浮かしたパスをイタリアに蹴り返されチャンスを逃す。52分、再びゴール前に迫った日本はラックを連取し、乱れたパスを拾った松田が相手に捕まれながら外側をフォローした松島に見事にパスを通した。松島はDFをかわして見事にインゴールへ飛び込んだ。しかしこの難しくはないGを交代出場の松田が外してしまう(16-20)。54分、日本は両PRを交替(ミラー⇒稲垣、具⇒ヴァル)。56分、今度はイタリアが日本陣左30mのラックから右へ展開し、見事なパスワークで14番が独走となり、日本のタックルを受けて外のFW、そして内をフォローした11番にパスが繋がり右隅へ飛び込まれた(FBアランのG失敗で16-25)。61分、日本は2番堀江を16番坂手に、そして7番福井を20番ガンターに交代した。65分にはFBアランがPGを決め点差はさらに開いた(16-28)。68分、日本は長田に替えて中村を投入した。71分、再びイタリアゴール前に迫った日本はラックを連取した最後は中村のパスを受けたライリーがインゴールへ飛び込んだ(21-28)。しかしまたしても6点差以内にすべき重要なGキックを、松田が外してしまう。
何としても同点に追いつきたい日本は77分日本陣左22m内ラックから右へ展開し中村がショートパントを上げるが、イタリア11番イオアネの胸に入り日本のDFを次々とかわしてゴールポスト直下へトライ(FBアランのGで21-35)。80分にもハーフウェイ・ライン左のラックから、日本は浅いラインで左へ展開したが、ナイカブラのタップパスがミスとなり、イタリア22番リロに拾われてライン際の快走からゴールポスト直下へトライを挙げ(FBアランのGで21-42)、フルタイムとなった。
本大会直前であるにもかかわらず、何とも後味の悪い試合をしてしまった。高校生でも楽々入れるようなゴールキックが入らず流れを相手チームに渡し、無理に繋ごうとするパスのミスを拾われてピンチを招き、相手の快足両WTBにはやりたい放題走られた。
逆にいえば原点に立ち返る良い機会を得たとも言える。反則にはならない全員の低いタックルで相手を確実に止め、ゴールキックは確実に決めていく。そしてトライを獲り切れない状況で無理なパスはせずに我慢してラックを形成して相手を疲れさせる。4年前のRWC2019日本大会の本番のように、大化けした日本代表が大活躍してくれることを願うばかりである。