令和6年(2024)7月21日 G:札幌ドーム(北海道) R:クリストフ・リドリー(イングランド協会)
●日本代表 14-42 イタリア代表〇
対戦日 | 2024/07/21 (日) | Kick off | 14:05 |
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競技場 | 札幌ドーム | 観客数 | 17,411人 |
天候 | 晴れ/無風 | グラウンド 状態 | 良い |
ドクター | VMO:森和久 / AMSV:島本則道 / MDD:道家孝幸 | ||
記録係 | 渡辺 恵吾 |
レフリー | クリストフ・リドリー(イングランド協会) | sign |
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アシスタントレフリー |
ニック・ベリー(オーストラリア協会) ジョージ・マイヤーズ(オーストラリア協会) 大内想太・河野海輝・関谷惇大 |
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マッチコミッショナー | 宮崎良平 | sign |
TMO | ブレット・クロナン / オリ・ケレット(オーストラリア協会) | |
サイティングコミッショナー | ジェームズ・シェリフ | |
タイムキーパー | 高木満祐 |
日本代表 | ||
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# | Name(cm/kg/Age) 所属 |
Pos. |
1 |
茂原隆由(187/116/24) 静岡ブルーレヴズ
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FW |
2 | 原田衛(175/101/25) | |
3 |
竹内柊平(183/115/26) 浦安D-Rocks
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4 |
桑野詠真(193/112/29) 静岡ブルーレヴズ
|
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5 | ワーナー・ディアンズ(201/117/22) | |
6 |
サウマキアマナキ(189/108/27) コベルコ神戸スティーラーズ
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7 | リーチマイケル(189/113/35) | |
8 |
ファウルア・マキシ(187/112/27) クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
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9 |
小山大輝(171/74/29) 埼玉パナソニックワイルドナイツ
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HB |
10 |
松田力也(181/92/30) トヨタヴェルブリッツ
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11 |
長田智希(179/90/24) 埼玉パナソニックワイルドナイツ
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TB |
12 |
サミソニ・トゥア(182/108/29) 浦安D-Rocks
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13 |
ディラン・ライリー(187/102/27) 埼玉パナソニックワイルドナイツ
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14 | ジョネ・ナイカブラ(177/95/30) | |
15 |
矢崎由高(180/86/20) 早稲田大学
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FB |
16 |
坂手淳史(180/104/31) 埼玉パナソニックワイルドナイツ
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Re. |
17 |
岡部崇人(180/105/29) 横浜キヤノンイーグルス
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18 |
為房慶次朗(180/108/22) クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
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19 |
サナイラ・ワクァ(202/120/29) 花園近鉄ライナーズ
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20 |
テビタ・タタフ(183/124/28) ユニオン・ボルドー・ベグル [FRA]
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21 |
藤原忍(171/76/25) クボタスピアーズ船橋・東京ベイ
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22 |
李承信(176/86/23) コベルコ神戸スティーラーズ
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23 |
山沢拓也(176/84/29) 埼玉パナソニックワイルドナイツ
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※背番号の白抜きはキャプテン
イタリア代表 | ||
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# | Name(cm/kg/Age) 所属 |
Pos. |
1 |
ダニーロ・フィスケッティ(180/108/26) ZEBRE PARMA
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FW |
2 |
ジャコモ・ニコテラ(184/108/28) STADE FRANCAIS
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3 |
マルコ・リッチオーニ(183/114/26) SARACENS
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4 |
ニッコロ・カンノーネ(195/119/26) BENETTON RUGBY
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5 |
アンドレア・ザンボニン(202/106/23) ZEBRE PARMA
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6 |
ロス・ヴィンセント(188/103/22) EXETER
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7 |
ミケーレ・ラマロ(186/106/26) BENETTON RUGBY
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8 |
ロレンツォ・カンノーネ(188/105/23) BENETTON RUGBY
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9 |
マルティン・パジェレロ(175/79/25) LYON
|
HB |
10 |
パオロ・ガルビージ(185/90/24) TOULON
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11 |
ヤコポ・トゥルッラ(180/86/24) ZEBRE PARMA
|
TB |
12 |
トンマーゾ・メノンチェッロ(186/100/21) BENETTON RUGBY
|
|
13 |
フアン・イグナシオ・ブレックス(186/96/32) BENETTON RUGBY
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14 |
ルイス・ライナー(186/95/23) BENETTON RUGBY
|
|
15 |
アンジェ・カプオッツォ(179/75/25) STADE TOULOUSAIN
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FB |
16 |
ジャンマルコ・ルッケージ(183/104/23) TOULON
|
Re. |
17 |
ミルコ・スパニョーロ(184/112/23) BENETTON RUGBY
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18 |
シモーネ・フェラーリ(184/113/30) BENETTON RUGBY
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|
19 |
フェデリコ・ルッツァ(198/117/29) BENETTON RUGBY
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|
20 |
マヌエル・ズリアーニ(186/107/24) BENETTON RUGBY
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21 |
アレッサンドロ・ガルビージ(178/83/22) BENETTON RUGBY
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22 |
レオナルド・マリン(187/96/22) BENETTON RUGBY
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23 |
マルコ・ザノン(185/104/26) BENETTON RUGBY
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得点 | ||||
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Home | Away | |||
前半 | 後半 | 前半 | 後半 | |
1 | 1 | T | 3 | 2 |
1 | 1 | G | 3 | 1 |
0 | 0 | PT | 0 | 0 |
0 | 0 | PG | 1 | 2 |
0 | 0 | DG | 0 | 0 |
7 | 7 | 計 | 24 | 18 |
14 | 合計 | 42 |
反則 | ||||
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PK | FK | PK | FK | |
4 | 1 | 前半 | 9 | 0 |
6 | 1 | 後半 | 8 | 0 |
10 | 2 | 合計 | 17 | 0 |
Home 交替/入替
種類 | 時間 | 背番号 |
---|---|---|
入替 | 前半37分 | 1 → 17 |
入替 | 後半0分 | 4 → 19 |
入替 | 後半0分 | 9 → 21 |
入替 | 後半8分 | 10 → 22 |
入替 | 後半9分 | 6 → 20 |
入替 | 後半9分 | 2 → 16 |
入替 | 後半22分 | 14 → 23 |
入替 | 後半29分 | 3 → 18 |
Home 一時交替
時間 | 背番号 | 内容 |
---|
Away 交替/入替
種類 | 時間 | 背番号 |
---|---|---|
入替 | 後半5分 | 14 → 23 |
入替 | 後半8分 | 2 → 16 |
入替 | 後半8分 | 3 → 18 |
入替 | 後半8分 | 1 → 17 |
入替 | 後半21分 | 9 → 21 |
入替 | 後半21分 | 7 → 20 |
交替 (HIA) |
後半35分 | 8 → 19 |
交替 (HIA) |
後半35分 | 10 → 22 |
Away 一時交替
時間 | 背番号 | 内容 |
---|---|---|
後半27分 → 後半35分 | 8 → 19 | HIA |
後半28分 → 後半35分 | 10 → 22 | HIA |
後半35分 → 試合終了 | 12 → 9 | HIA |
後半41分 → 試合終了 | 9 → 2 | シンビン |
Home カード/処分
種類 | 時間 | 背番号 | 内容 |
---|
Away カード/処分
種類 | 時間 | 背番号 | 内容 |
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イエロー | 前半31分 | 6 | 反則の繰り返し |
イエロー | 後半13分 | 11 | 反則の繰り返し |
イエロー | 後半34分 | 16 | 危険なプレー |
得点経過 前半Kick off : イタリア代表 /後半Kick off : 日本代表
<特記事項>
【TMO/FPRO】後半34分:イタリア代表(16)のハイタックルの有無/結果:ハイタックルの判定(YC)日本代表のPKでプレー再開。FPROによる検証の結果、試合中にRCへのアップグレードは無し
【TMO】後半35分:日本代表のインゴールにおけるグラウンディングの成否について/結果:ノックオンの判定。イタリア代表のゴールラインドロップアウトから再開。
【備考】後半35分・後半41分のイタリア代表の交替の事象について
(12)から(9)への一時交替はHIAによるもの。HIAによる一時交替中に、イタリア代表(16)のシンビン後のスクラムシチュエーションにおいて、一時交替で出場中の(9)から(2)が一時交替で出場した。この状況のまま試合終了。
イタリア代表と言えば、これまで6か国対抗戦では明らかに最弱国であり、ウエールズ、スコットランド、アイルランドに勝利している日本代表としては絶対に負けてはいけない相手と思われていた。しかし今年の6か国対抗戦でウエールズ代表、スコットランド代表を破り、フランス代表とも引き分けたイタリア代表の実力は本物だった。今年の6月から多くの新メンバーを含む日本代表メンバーが招集され立ち上げられた日本代表とは違い、チームの完成度も素晴らしかった。日本の目指す「超速ラグビー」の見本をまざまざと見せつけられたような試合となった。
イタリアのキックオフで始まった試合は、開始3分、日本の連続攻撃をイタリアはしぶといDFで止め続ける。そして巧みなジャッカルで得たハーフ・ウェーライン付近左15mライン近辺の50mのPGをイタリア代表9番パジェレロが難なく決め、世界仕様のキック力を見せつける。その流れで攻勢に出たイタリア代表は、8分、日本ゴール前に迫りFWの連続縦攻撃でDFを集めると、右に振り15番カプオッツォが自慢の快足で縦を突きインゴールへ走り抜ける(パジェロのG成功で0-10)。その後、日本は矢崎の好判断から、相手のキックがダイレクトタッチとなり、イタリア陣10m右のラインアウトを確保して連続攻撃を始める。13分、何回目かのフェーズでSH小山がラックを確保するためにラックに参加するのだが、その瞬間にボールが日本側にこぼれてしまう。そのボールをイタリア6番ヴィンセントに割られ、拾われて日本ゴール前10mまで運ばれ、フォローした9番パジェレロがパスを受けトライ(ガルビージのG成功で0-17)。ここまでは完全なイタリアペースで、日本はなかなかボールを獲得できない。その後、何度かボールを確保して超速アタックを試みるも、トライチャンスまでには至らず膠着状態が続く。35分には日本のキックをイタリア陣10mライン左でキャッチした15番カプオッツォがカウンターアタックを仕掛け日本DFをスピードで振り切って55mを快走。日本ゴール前5mに迫り、そのラックからラックサイドに寄った5番ザンボニンにパスが渡りトライ(10番ガルビージのG成功で0-24)。ここまで決定的なシーンを作り出せない日本であるがロスタイムの42分、イタリアにゴール前まで迫られたが、ラックのこぼれ球を日本15番矢崎が拾って自陣からカウンターアタックを仕掛け、左に超ロングパスを放る。パスを受けたトゥアはスピードで自陣22mラインを超え、マークを引き付けて外ではなく、内をサポートしたライリーにパス。ライリーは一気の加速でイタリアDF陣を振り切り、70mを走り切ってゴールポスト直下に飛び込む(松田のG成功で7-24)。そして前半終了。
後半も開始2分、イタリアが日本のミスに乗じ、日本陣22mラインまで攻め込む。ところが左へ展開したパスを、今度はライリーがインターセプトし、再び70mを走り切りインゴールへ飛び込む(松田のG成功で12-24)。ここで更に追加点を上げていれば、一気に流れが日本に来るはずだった。日本は果敢に超速連続攻撃を繰り返しイタリアゴール前に幾度か迫るのだが、イタリアの堅守を前にトライを奪うことができない。逆に勝負に徹したイタリアは、7分、19分とPGを決め(9番パジェレロ)、セーフティーリードを保つ(14-30)。日本は、自陣22m右のスクラムから、交替で入ったSO李とSH藤原のサインプレー(ループ)で果敢に攻めようとするが、パスタイミングが合わずに落球となり、それをイタリア21番ガルビージに割られ、最後は拾われて勝敗を決定づけるトライを献上(22番マリンのGで14-37)する。76分、日本代表も最後の力を振り絞って攻め、22mラインを超えた左のラインアウトからサインプレーでタタフが突進し、そのラックに寄ったマキシがパスを受け、縦を突きインゴールへ飛び込んだのだが、TMO判定の結果、トライ直前にイタリアの選手にはたかれておりノートライ判定となる。そしてロスタイムの41分、イタリア代表は日本陣22m左のスクラムを押し込む。PKをゲットしながらも、こぼれ球を6番ヴィンセントが拾ってダメ押しのトライ(マリンのG失敗で14-42)。その後フルタイムとなる。
イングランドやジョージアには通用していたスクラム、ラインアウトが、イタリア代表にやられてしまったことと、日本代表の選手が単独で突進した時に、イタリア代表の力強いタックルでことごとく止められ、日本代表のサポートが遅れた時には、二人がかりのジャッカルをくらってPKを何度も獲られた。
各国の代表チームは確実に強化を図り、さらに日本代表をもしっかり分析していることが判った。これから迎えるPNC(パシフィックネーションズカップ)においても、全てのチームに対して、相手をリスペクトし、万全の準備と分析の下15人で身体を張り、今度こそ勝利に繋げてほしいものである。