川と共に生きる―千曲川水系と暮らし―
長野市は千曲川の中流域にあたり、犀川・裾花川といった大小の河川が千曲川に流れ込む地形上にあります。そのために度々水害を経験する一方で、氾濫によって豊かな土壌が育てられてきました。また、盆地を流れる水を活用するために用水網が発達し、鋳堰をはじめとする用水が造られました。
長野盆地に流れ込む河川は扇状地を形成していますが、そこでは扇状地の水はけの良さや気温差を利用した果樹栽培が盛んです。またかつては河川で川魚の漁が行われていました。長野では、川の脅威にさらされながらも川のめぐみを活かした暮らしが営まれてきたのです。

すべての資料をみる