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解題・説明
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深鉢。加曽利(かそり)E1式土器。7次調査18号住居址出土(西集落)。 住居の覆土から逆さまの状態で出土した。ほぼ完形に復元されたが、底部は発見当時は胴部とは離れて出土した。ただし、両者は非常に近い位置で見つかっており、その状況から意図的に伏せた形で置かれた土器「伏甕(ふせがめ)」の可能性もある。「伏甕」は埋葬時に遺体の上に置かれることもあり、この住居が住居として使用されなくなり、少し埋まりかけたころに、墓として使用された「廃屋墓(はいおくぼ)」の可能性がある。 器形は口縁部が少し広がる先細りで、口縁は小さな4つの突起をもち、緩やかに波うっている。口縁部には細い粘土紐の隆帯でS字状の模様が連続して描かれている。胴部は撚糸文が底部近くまで施文されている。 同じ住居にはこの土器よりは少し古い型式の勝坂4式土器も多く出土している。
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