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(四九)尊秀

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 【覺應寺八世】【石山従軍】尊秀は堺覺應寺(堺市九間町東二丁)の第八世で、天文十三年出生し、弘治二年得度した(尊秀表彰狀)元龜二年から天正八年に亙り、石山本願寺顯如父子織田信長と相抗爭するや、尊秀、宗主に隨從して、頗る奮鬪し、(石山退去誓詞、石山退去錄)天正七年堂衆に任ぜられた。【門徒動揺の鎭定】此時に方り、門徒正順、空尊の二人、異志を懷き、門侶の動搖甚だしかつたが、尊秀之を豫知し、二人を放逐して事を未然に防ぎ、功勞によりて本山の賞詞を得た。寬永六年七月十六日八十六歳示化。【表彰】大正十二年本派本願寺立教開宗七百年記念慶讚法要修行に際し、篤く尊秀の功を表彰した。(尊秀表彰狀)