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(六七)實堂宗傳

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 【大德寺住職】宗傳字は實堂、自ら如寄子と號した。近江の人、法を清巖宗渭に嗣ぎ、寬文二年三月大德寺に入り、第二百二世となつた。(紫巖譜略、龍寶山大德禪寺世譜)【臨光菴兼住】堺臨光菴を兼住した。(增補正燈世譜)【南宗寺二十二世】次いで南宗寺の第二十二世となり、(南宗寺歷世年譜)本山高桐院内に泰勝菴を創立した。(紫巖譜略、龍寶山大禪德寺世譜)【禪海寺重興開祖】後亦同八年九月東海寺の輪番職となり、(龍寶山大德禪寺世譜)和泉の市村(現泉北郡神石村大字市)禪海寺の重興開祖となつた。延寶四年九月十八日世壽六十四歳を以て示寂。(紫巖譜略、龍寶山大德禪寺世譜)【禪師號勅諡】元祿十一年五月東山天皇は法雄眞德禪師の號を勅賜せられてゐる。(龍寶山大德禪寺世譜)宗傳亦茶湯に通じ、堺在住中屢々茗莚を開いてゐる。(實堂和尚消息)