ビューア該当ページ
目次
/
第一編 人物誌
/
第三章 爛熟期(大阪陣より明治維新迄)
(一六二)具足屋祐專
306 ~ 306 / 897ページ
【家系】
具足屋祐專
は
具足屋
の第二代、通稱次兵衞、父は益田藏人元季と稱し、長門に生れた。元季は
織田信長
及び
豐臣秀吉
に仕へ、老年致仕して、堺に移つた。【
具足屋
】祖先傳來の武器、具足及び番具足を人の請ふまゝに之を貸與したので、世人
具足屋
と稱し、自ら屋號となつた。(高木家譜略)【茶道に通ず】
茶湯
を江岑宗佐に學んで、奧技に達した。(數寄者名匠集)寬永十五年八月二十九日歿し、(先代過去帳)弟七郞左衞門祐春後を嗣いで第三代となつた。