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(二八三)甫竹重右衞門

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 甫竹重右衞門はもと絹織を家業とした。(數寄者名匠集)【茶杓の名工】茶杓細工の名人で、其技は千利休から傳授せられたといはれて居る。【古田織部の恩顧を受く】後古田織部の愛顧を受け、妙技を世人に認めらるゝに至つた。德川秀忠の命によつて屢々茶杓を獻上した。【子孫】子孫代々甫竹某と稱し、(堺鑑下、全堺詳志卷之下)天和の頃までは堺に住したと傳へられて居る。(茶道筌蹄)