ビューア該当ページ
目次
/
第一編 人物誌
/
第三章 爛熟期(大阪陣より明治維新迄)
(二八三)甫竹重右衞門
405 ~ 406 / 897ページ
甫竹重右衞門
はもと絹織を家業とした。(數寄者名匠集)【茶杓の名工】茶杓細工の名人で、其技は
千利休
から傳授せられたといはれて居る。【古田織部の恩顧を受く】後古田織部の愛顧を受け、妙技を世人に認めらるゝに至つた。
德川秀忠
の命によつて屢々茶杓を獻上した。【子孫】子孫代々甫竹某と稱し、(
堺鑑
下、
全堺詳志
卷之下)天和の頃までは堺に住したと傳へられて居る。(茶道筌蹄)