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(六)長谷寺

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 長谷寺神榮山と號し、【位置】宿院町東二丁字寺町にあり、新義眞言宗豐山派本派宗務所直轄、寺格十九等、【開基】天平勝寶五年三月道德上人開創、聖武の朝大和長谷寺造立後、上人に勅して諸國に新長谷寺を造營せしめた中の最初のものであると云ふ。(長谷寺緣起、堺鑑中)【舊僧房】現今は一小寺院に過ぎないが、往昔は廣大なる地域に莊嚴なる殿宇と塔頭六坊を有したやうである。(長谷寺伽藍圖)本尊は傳稽文會、稽主作の十一面觀世音菩薩で、【堂宇】本堂、庫裏、客室、門あり、境内百十七坪(社寺明細帳)【什寶】什寶に聖武天皇畫像一幅、泉堺長谷神山寺緣起二卷、當寺境内伽藍圖一幅、大和國長谷寺緣起並に同寺司等謹勘言上書一卷等がある。