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(七)專稱寺

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 專稱寺松涼山と號し、【位置】新在家町東四丁字寺町にあり、淨土宗京都百萬遍知恩寺末、寺格准別格九等、【沿革】慶長四年口蓮社稱譽松林(寬永五年三月十五日示寂、享年七十歳)の開創で、初名專稱菴、寬永十六年八月專稱寺と改號した。本尊傳慈覺大師作阿彌陀如來、佐々木四郞伊豫國長巖寺に奉安した、五智如來の一と傳へてゐる。(專稱寺調査書)【堂宇】本堂、庫裏、土藏、門あり、觀音堂は萬治三年の建造で、境内百三十六坪を算してゐる。(社寺明細帳)【什寶】什寶に傳空海辨財天女像一幅、傅越國泰澄作阿彌陀如來(一に水牽如來といふ)立像一軀、傳惠心僧都筆觀經曼荼羅一幅、傳宅磨法眼筆彌陀三尊一幅、空念作髮毛縫曼荼羅一幅、烏瑟〓沙最勝總持繪一面、圓光大師自詠和歌一幅、水牽如來緣起一卷、當寺緣起一卷等がある。

第九十二圖版 烏瑟〓沙最勝總持尊板繪