岡本は天保十年阿波国の生まれ、文久元年に江戸に出てカラフトを知り、同島を開いて北門の鎖鑰を厳にしようと志を立て、同三年にカラフト南部を視察した。翌元治元年カラフト在住を命じられ、慶応元年にはカラフト奥地視察の許可を得て同島の北端までを探検し、その後も北地経略に奔走した。明治以後も、箱館裁判所権判事、開拓判官となり、カラフト問題の処理にあたった。
このように、岡本はこの時期のカラフトの第一人者であり、したがってその発想も、よりカラフトを強く意識したものとなっている。
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写真-2 岡本監輔(北海道大学附属図書館蔵) |