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北海道電灯会社

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 二十二年八月、北海銀行の元頭取丹羽維孝らによって北海道電灯会社が計画され、創立事務所を北四条西三丁目の北海銀行内に設け、資本金一六万円の予定で株式を招募、会社を大通西三丁目に新築した。しかし予期のように株が集まらず翌年資本金を八万円に、一株の金額も五〇円から二五円に改められ、二十四年十一月から営業開始された。ついで二十六年十二月、岡田昌作を社長に、対馬嘉三郎金子元三郎を取締役に設立された北海道電灯舎に事業は譲渡され、営業が続けられた。
 職工は一〇人、電力は火力発電、一〇〇馬力一個、三五馬力二個を備え、点灯の地点は札幌停車場より西三丁目通中島遊園地まで、西四丁目は電灯会社より薄野まで、さらに南一、二、三条各一丁目より同五、六丁目までおよそ一里三丁に及んだ。二十五年より二十六年はじめにおける需要家は一一〇戸、点灯数は五四〇灯であった。なお電灯の種類及び料金は表8のとおりであった。
表-8 電灯の種類及び料金
     燭光
種類
8燭光10燭光16燭光備 考
半夜灯円90銭1円20銭1円50銭毎夜日暮より12時まで点灯
終夜灯1. 60 2. 00 2. 50 客室、寝室等入用時のみ点灯
不定時灯50 60 75 
1.この外24,32,50,100燭光の電灯があるが、その料金は16燭光料金の割合をもって増徴収される。
2.『北海道毎日新聞』ほかより作成。