第一期の下水道工事終了後、
失業救済事業を兼ねて第二期の下水道及び側溝計画がやはり五カ年継続事業として計画実施された。六年三月の市会で議決され、七月工事着手、下水道総延長二万三五二八・九メートル、側溝総延長六万一〇八・五八メートルなどであった。
下水道の排水区域は、
豊平川流域(集水面積六九万五七一二坪、想定人口一万七五六九人、下水道延長三二一六・四間)、琴似川流域(集水面積八五一万四〇七三坪、想定人口三万一三四三人、下水道延長五五五九・八坪)、伏籠川流域(集水面積三万八四〇〇坪、想定人口九六〇人、下水道延長六四〇間)であった(路線については表20参照)。
豊平川流域 |
路線名 | 施工 | 区間 |
豊平回線 | 昭 6,7 | 精進川~市村界~豊平本線連絡 |
豊平本線連絡線 | 6 | 豊平3条4~3丁目連絡 |
白石延長線 | 6,7 | 白石中央線6条~白石2丁目~白石9条~豊平川に放流 |
豊平1条線 | 8,10 | 豊平3条14丁目~同1条通~豊平川放流 |
琴似川流域 |
西12丁目北線 | 7,8 | 南大通西10~北9西12開渠に放流 |
西10丁目線 | 8 | 南15中通西9~南大通西10間 |
西9丁目南線 | 8 | 南22西11~南15中通西9間 |
山鼻南線 | 8 | 南30西11~南22西11間 |
西14丁目北線 | 8 | 南3西14~北8西13間 |
西14丁目線 | 9 | 南15中通西13~南3西14間 |
西13丁目南線 | 9 | 南22西11~南15中通西13間 |
西8丁目南線 | 8,9,10 | 南18西7~南8西10間 |
西7丁目南線 | 10 | 南22西9~南18西7間 |
西16丁目北線 | 10 | 北3西15~北11西16間開渠に放流 |
西13丁目線下流開渠増築工事 | 7,8 | 同線下流部 |
西13丁目線下流開渠増築工事 | 7 | 同線上流部 |
西15丁目線下流開渠増築工事 | 10 | |
琴似川支流浚渫工事 | 7,10 | |
伏籠川流域 |
北11条線 | 7,9,10 | 北11東7~伏篭川に放流 |
『札幌市第二期下水道事業概要』(昭11),『昭和六年札幌市会会議書類』(札幌市蔵),各年度『札幌市事務報告』より作成。 |
下水道の総工費は五二万円余に対し、国庫補助が六~二十四年度までで一八万六〇〇〇円、失業応急事業補助が九、十年度で三万一四五九円出された。側溝の総工費は三二万円余に対し、
北海道拓殖費から六~十年度で二万二六〇三円余、失業応急事業補助が九、十年度で二万一六〇〇円であった(
札幌市第二期下水道事業概要)。