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郵便局の増設

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 戦後札幌市は急激に人口が増加し、さらに市街地を拡大した。それに伴って郵便局も順次増えていった。現札幌市域内の集配局は、敗戦時点で札幌(現札幌中央)、琴似(現札幌西)、篠路、石狩白石(現白石中央通)、厚別、月寒(現豊平)、定山渓、藤野、軽川(現手稲)の九局で、その後三十七年に石狩白石が集配を廃止し、四十三年に札幌北(現札幌東)が新設され集配をはじめた(北海道郵便局の移り変わり)。昭和二十三年末札幌市内には普通郵便局一、特定局四〇であったが、その後町村の合併と新設で四十六年末には普通郵便局八、特定郵便局一二〇局となっている(昭24要覧、昭47統計書)。敗戦以降の郵便局の設置と異動は表15のようになっている。また普通(通常)郵便物数の推移は表16の通りである。
表-15 各年の郵便局の設置と異動(昭和21年~47年4月1日)
昭21丘珠(集配事務開始,昭43集配廃止)
昭23南一条西(札幌南一条西十一を改称,昭26札幌南一条中に改称),札幌商工局前(札幌南一条西十八を改称,昭26札幌南一条西に改称),琴似駅前(琴似北を改称),札幌南八条西(札幌南八条西九を改称),札幌曙(札幌南十一条西十を改称,昭35札幌南十八条に改称,南18西15に移転)
昭25清田(東月寒を改称,豊平町字清田),手稲鉱山(鑛山の字体変更),札幌郵政研修所内(札幌逓信講習所内を改称,昭27札幌北二十条に改称,北20東1に移転)
昭26札幌北大病院前(札幌大学病院前を改称,北14西5),札幌北一条西(円山北一条を改称),札幌南六条西(円山南六条を改称,南6西23)
昭27手稲(軽川を改称,手稲町字手稲,昭45普通に改定,手稲富岡295)
昭28藤野沢(簡易 札幌郡豊平町字藤野)
昭29札幌北二十三条(北23西5)
昭30札幌菊水北(札幌白石を改称,菊水北町7)
昭31札幌北十三条東(元村を改称,北13東15)
昭32美園(札幌郡豊平町美園),札幌南二十七条(南27西11)
昭33白石本郷(白石町本通),中の島(札幌郡豊平町字中の島一区),宮の森(琴似町宮の森)
昭34札幌中央(普通 札幌を改称,大通西2),木の花(札幌郡豊平町字平岸),札幌西(普通に改定,琴似町427),札幌南十四条西(南14西18)
昭35札幌北二十九条(北29西5),月寒(普通に改定,豊平町字月寒287,昭37豊平に改称,美園460に移転),手稲東(札幌郡手稲町字東),琴似南(琴似町二十四軒),札幌美香保(北16東8)
昭36札幌藻岩下(藻岩下),札幌南一条(一時閉鎖南1西5,昭37南1西4へ移転再開),豊平平岸(札幌郡豊平町字平岸)
昭37白石中央通(石狩白石を改称,白石町中央),東札幌駅前(東札幌を改称,菊水東町7),東札幌(東札幌5-4),白石本通(白石町本通),札幌北五条(北5西14へ移転改称),豊平橋(札幌豊平を改称,豊平3-1),豊平六(札幌豊平六を改称),月寒(月寒287),琴似山の手(琴似町山の手),札幌中央市場前(円山北町)
昭38月寒駅前(白石町南郷),真駒内上町(真駒内上町3),札幌藻南(川沿町),発寒(簡易 手稲町字前田),札幌北四十条(北40東1),琴似八軒(琴似町八軒),札幌北二十四条(北24東8)
昭39厚別旭町(厚別町旭町),澄川(澄川),札幌円山(円山を改称南2西24),札幌北二十六条(北26東1)
昭40白石北郷(白石町北郷),菊水上町(菊水上町),白石南郷(白石町本通),札幌大通(大通西2),水車町(水車町9),琴似発寒(琴似町発寒),札幌双子山(双子山町),札幌北二十条東(北20東18)
昭41琴似新川(琴似町新川),大谷地(白石町大谷地),東苗穂(東苗穂町),北七条西(北7西24),月寒東(月寒中央通11,昭45月寒中央通に改称),札幌北三十三条(北33東1)
昭42真駒内泉町(真駒内泉町2),札幌北三十四条(北34東7),中の島南(中の島2-10),琴似二条(琴似町2-5),琴似発寒北(琴似町発寒),手稲宮の沢(手稲宮の沢),札幌本町(本町2-7)
昭43新琴似八条(新琴似8-8),東篠路(篠路町拓北),白石栄通(白石町栄通8),下野幌(厚別町下野幌,昭44札幌青葉に改称),手稲稲穂(手稲稲穂),山鼻東屯田通(札幌南十七条を改称,南18西8へ移転),札幌北(普通 北25東16,昭47札幌東に改称)
昭44札幌屯田(屯田3-4),琴似新川西(琴似町新川),篠路駅前(篠路町篠路),白石北郷東(白石町北郷),東米里(簡易 白石町東米里),厚別(普通に改定,厚別町東区),厚別東(厚別町東区),手稲本町(手稲本町),豊平三条(豊平3-12)
昭45札幌北三十四条西(北34西4),新琴似八条西(新琴似8-13),白石平和通(白石町平和通2)手稲稲穂中(簡易 手稲稲穂),札幌北四十一条(北41東8),東月寒(東月寒),西野中(手稲西野)
昭46札幌北二十四条西(北24西14),篠路(普通に改定,篠路町篠路33),札幌平岸六条(平岸6-9),札幌西野東(手稲西野),円山西町(簡易 円山西町)
昭47豊羽本山(簡易 定山渓国有地),札幌荒井山(琴似町宮の森)
佐々木秀司編『北海道郵便局の移り変わり』(1998)より,札幌市内の郵便局について,郵便局の新設と改称,位置の移動を表にした。
1.郵便局の種類について,カッコ内に普通郵便局には普通,簡易郵便局には簡易と記し,注記のないのは特定郵便局である。
2.受け持ち集配局と郵便番号の変更は掲載しなかった。
3.住所は異動当時。

表-16 加入電話,郵便物数の推移
昭和加入電話数通常郵便物
配達(通)引受(通)
206,41716,000,17519,548,846
216,13117,749,25018,689,343
226,51116,152,73817,280,129
236,77619,915,25722,116,426
246,94322,859,24928,574,011
257,78120,406,00022,327,000
268,43121,062,00025,844,000
278,68225,402,00029,933,000
2811,24727,394,00034,810,000
2912,75131,718,00037,043,000
3013,12432,409,00037,858,000
3113,47334,170,00038,753,000
3220,48834,617,00043,145,000
3323,83037,239,00053,076,000
3426,76051,230,00058,905,000
3531,94054,880,00063,332,000
3636,11567,501,00081,707,000
3745,18774,403,00085,065,000
3855,64675,870,00092,558,000
3967,33680,341,000100,713,000
4079,10090,119,000111,761,000
4190,338109,907,000126,010,000
42104,972110,413,000122,692,000
43121,565114,735,000122,832,000
44143,771125,215,000131,967,000
45174,293127,824,000144,204,000
46212,295132,338,000147,007,000
『札幌市統計書』(平10)。通常郵便物の昭和20~24年は『札幌市のいきおい』(昭28)。
通常郵便物の昭和25年以降は原資料の単位千通を表記のようにした。