昭和二十年代にはほかに二十六年五月創刊の『茴(うい)』(佐藤初夫、伊東廉、高橋秀郎、長井菊夫)、二十七年一月創刊の『樵人』(山田順三、水木泰)などであるが、二十九年一月創刊の『眼』は昭和二十年代の成果である。和田徹三の指導を受けた安田博、松岡寛、斎藤邦男、佐々木高見らが詩誌運営の実務を担当し、東京を中心とする既成詩壇への挑戦という意図のもとに、阿部保、河邨文一郎、木津川昭夫、小柳透、菅原正雄、坂井一郎、千葉宣一、長光太、八森虎太郎、米谷祐司、鷲巣繁男らが作品を発表し三十一年五月まで八号刊行。二十九年九月創刊の『季信』は入江好之と奥保が中心となり季刊で四十年九月まで刊行した。詩と随筆の執筆者に更科源蔵、支部沈黙、木野工、下村保太郎などがいた。