五十一年度より始まった新長総五年計画の進捗率は、五十四年度末で八〇・九パーセント、事業によっては一〇〇パーセントを超えており、現行五年計画を一年短縮して五十五年度を初年度とする新五年計画を策定、執行することとなった。
第二次五年計画の主要課題は、①計画的な都市基盤の整備(基幹交通網整備、自然保全、水源確保)、②生活環境の充実(道路、上下水道、公園、福祉・文化等生活環境施設の整備)、③文化・コミュニティの振興(活動の場の提供から活動の機会の充実、組織・指導者づくりへ)、の三つとされた。重点事業は地下鉄第三号線の着工、一区一体育館・図書館の実現、一バイパス・一環状・五大放射道路の機能始動、北方都市会議の開催、環状夢のグリーンベルト構想の着手などで、また新規事業として婦人文化センター・市民ギャラリー・サブ区民センターの建設、流通総合会館・本郷新彫刻記念館の建設促進、国立芸術大学の誘致、北国の消費生活改善調査研究などがあげられた。総事業費は一兆二二七〇億円、前五年計画比五三パーセント増の大規模なものとなった(新札幌市長期総合計画第二次五年計画)。