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地場外食産業の道外進出

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 一方昭和四十八、九年ごろに琴似でわずか八坪の店から出発し、その後札幌を中心に道内外に居酒屋チェーンを展開した「つぼ八」は、「養老乃瀧」など本州大手チェーンの攻勢に対抗するためには道内だけの店舗展開には限界があるとして、五十七年四月二日繊維商社「伊藤万」と折半出資で新会社を設立し、本格的に全国進出を開始した(道新 昭57・6・5)。また四十五年ススキノに第一店を出した「いろはにほへと」が「新鮮な北海道直送の『北の幸』」を売り物に(道新 昭60・2・17)道外進出を果たし、ホテル鹿の湯グループのレストラン「ユック」が札幌地区での営業不振を挽回すべく「郷土料理店」として東京地区に進出し、「とんでん」も六十年旭川に進出するとともに首都圏での本格的チェーン展開を計画し、「関東とんでん」を設立した(道新 昭60・1・29)。