松代案内 12 旧横田家住宅
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旧横田家住宅
象山神社の北東、武家屋敷の多い代官町の一角、松代支所・文化ホールの西側に建つ旧横田家。長屋門・一部二階建ての主屋の他、遠山を借景とする庭園・庭を流れる泉水、隠居屋、土蔵を持つ。江戸末期一八〇〇年代前半から中頃にかけて建築された中級武士の代表的な武家屋敷で、長野市に寄付された後、市が保存・修景工事を行い、平成四年(一九九二)から一般公開された。明治期の大審院長横田秀雄はこの家で育った。その子正俊は最高裁長官、弟謙次郎は鉄道大臣。『富岡日記』の著者和田英の育った家でもある。英の回想録『富岡日記』は、平成26年に世界遺産となった群馬の富岡工場で過ごした日々を細やかに綴ったルポルタージュ。女性が社会参画する新しい時代との出会いが初々しい感性でとらえられている。国の重要文化財。