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松代まち歩きセンター
松代の豪商八田家の一画に設けられた民間のまち歩きサポートセンター。中心市街地東側、地の利も良い旧セブンイレブン跡地にあり、観光客等のお休み処、喫茶、まち歩き案内など情報提供やおもてなしに当たっている。NPO法人夢空間松代のまちと心を育てる会が運営。土産品・農産物直売。観光パンフレット類、ガイドブック、松代関連出版物類も揃えたユニークな観光案内の場となっている。二〇一〇年の松代イヤーを契機に、中心市街地観光だけでなく、広く周辺地域も回遊できる観光の推進、交流の場としてオープン。また、展示会や観光客と町民、町と里との交流、ボランティア団体などが連携を深める交流の場としても活用され、松代の一体的な発展を目指す拠点施設となっている。まちづくり視察・行政視察等の受け入れも行っている。
八田家
八田家
江戸時代には松代藩の御用商人を務め、明治以降も豪商として栄えた八田家。大土蔵は江戸後期の建築。他に、明治三十年(一八九七)頃に建てられた土蔵、長土蔵、塀、表門等がある。八田家のある伊勢町は弘治三年(一五五七)から海津城築城にともなってつくられた城下町松代の町人町で、近世松代町人町の経済の中心となった地区。菊屋八田家は酒造業・呉服商などを営み、町人町最高町役の町年寄を代々勤めた。伊勢町の中心に位置し、主屋(しゅおく)は木造寄棟づくり二階建て、真壁づくり瓦葺き。街道筋は白漆喰、屋敷内は中塗り仕上げ。長さ五間の塀は、街道に面し、主屋と長土蔵をつなぐ。一階の堅格子戸(松代格子)、二階の出格子や潜り戸を備えた腕木門(表門)塀上に忍び返しを設けた豪壮なつくりである。長野市景観賞、国登録有形文化財。