松代案内 32 芳谷山 梅翁院
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芳谷山 梅翁院(ほうこくざん ばいおういん)
宗派/曹洞宗、本尊/釈迦牟尼如来
寛永十九年(一六四二)、真田信之側室・玉川伊予守の女・右京(二代藩主信政の母ともいわれる)が開基。開山は長国寺六世稟室大承、号は右京の法号「梅翁院殿正岳妙貞大姉」に由来する。万治元年(一六五八)、信之の死後、右京は剃髪し、その冥福を祈念、寛文十一年(一六七一)に没。現本堂は、文久元年(一八六一)に再建された。天蓋は、真田家御霊屋から移したもの。本堂の右手に魚濫観音祈願殿。右京が篤く信仰した魚濫(藍)観世音菩薩(江戸中期の作)を祀る。水との縁が深く、ものを生み育てる力を具備、妙智力を持って善男善女に利益を授ける菩薩さま。近年は、安産、子育て、商売繁昌の仏さまとして信仰を集めている。境内に童謡「見てござる」の歌碑がある。梅翁院名物の一口おやきは要予約。(電話026‐278-3543)墓地入口には、右京のお墓が祠の中に安置されている。 国登録有形文化財