松代案内 36 杵渕山福徳寺
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杵渕山福徳寺(きねぶちさん ふくとくじ)
宗派/真言宗 本尊/本尊/地蔵菩薩
永享二年杵渕村に創建。上杉・武田相争う川中島合戦の戦火に焼かれ東寺尾山根に、さらに永禄二年(一五五九)現在の地に移った。弘法太師空海が東国遊歴の折、老婆が遠くまで水汲みに行くのを見てこれを哀れみ、不動明王を彫って一鈷(密教の法具)を投げた所から清水が沸き出したとの伝承がある。その不動明王と大日如来を安置する護摩堂は三代藩主・真田幸道が建立。この寺の不動明王は火焔の光背がない「火焔なしの不動尊」。一説には安置した夜、護摩堂から本堂まで火炎が激しく立ち上り、村人たちが恐がって取り外したという。信州の弘法大師の四霊場のひとつだった。