松代案内 39 阿弥陀山東光寺
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阿弥陀山東光寺(あみださんとうこうじ)
宗派 真言宗 本尊 釈迦牟尼仏
尼巌山の麓にある平安時代後期開山の寺。その昔は真言宗で、龍華山密蔵院 東光山蓮(練)光寺と称し、等覚院・満蔵院などの脇坊もあった。武田信玄海津城築城時の祈願寺だったとも言われている。慶長三年(一五九八)、海津城主田丸直昌が城の鎮守として東条諏訪明神を城下へ勧請した際、練光寺も城下に移してその別当寺とした。岩沢の練光寺跡地には、脇坊の等覚院が東光寺と改称して残った。この寺の名は、練光寺の文字から糸偏をとったものだという。現仁王門は元禄十六年、万人講によって勧進寄進されたもの。一方、城下に降りた練光寺は、明治二十四年(一八九一)の松代大火で類焼、のち廃寺となってしまった。現在、東光寺には、練光寺から引き継がれた文書八通(市文化財)が残り、村上景国・松平忠輝・酒井忠勝ら歴代領主の朱印状などを伝えている