豊田市/文化財デジタルアーカイブ

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赤色立体地図でみる史跡

赤色立体地図は、傾斜が急なところほどより赤く、また尾根は明るく、谷は暗くなるように調整されており、地形の凹凸が直感的に分かりやすく、1枚の画像で立体感を得ることができる地図です。
公開する赤色立体地図は、現在の地図(国土地理院)と重ねて見ることができます。

特許番号:第5281518号(登録日:平成23年3月10日)
特許名称:立体画像生成装置


大給城跡

大給城跡

松平氏は徳川家康の祖で、豊田市松平町が発祥地とされています。 この地に残る遺構のうち松平氏館跡(松平町赤原)、松平城跡(松平町三斗蒔)、大給城跡(大内町城下)、高月院(松平町寒ケ入)の4か所が初期松平氏の様相を伝えていることから、一括して松平氏遺跡の名称で史跡指定を受けています。

大給城跡は、主郭を中心とした曲輪群、北側の谷部を囲い込む曲輪群、南側の居館と考えられる曲輪によって構成されます。城域にはいたるところに石垣が築かれており、三河国内では石垣を最も広範囲に用いた中世城郭です。

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市場城跡

市場城跡

小原鱸氏4代にわたる居城と伝わります。山頂部に主郭があり、南に二の丸と呼ばれる曲輪、西の谷部にはさんざ畑と呼ばれる曲輪や腰曲輪が位置します。西三河では最大級の城郭の一つです。各所で、室町時代や戦国時代の城郭でよく見られる防御施設である畝状空堀群が認められますが、畝状空堀群は三河国内では類例が少ない施設です。

主郭等の主要部に石垣が残されるとともに、一部の虎口(出入り口)は織豊系城郭の虎口と類似します。畝状空堀群は、一般的に織豊系城郭では築かれることはないことから、何度かの改修を経ていると考えられる中世城郭です。

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