銚子には様々な時代の地層が分布しており、そこからたくさんの化石が産出しています。 東海岸の地層からは白亜紀の海の生き物や陸上の植物の化石が見つかっています。まだ、発見されていませんが、恐竜化石が発見される可能性があるのは千葉県では銚子だけです。 長崎海岸の地層からはたくさんのサメの歯やクジラの化石が見つかっており、「ボーンベット(骨の層)」と呼ばれています。
植物は、動物の骨や殻など硬いものに比べると腐ってなくなりやすいため、化石として残りにくい生物です。銚子の犬吠埼周辺に見られる「銚子層群」では、白亜紀の植物化石としては保存状態がよいものが産出します。ここから産出するコハクも植物化石の一種です。
目録をみる無脊椎(むせきつい)動物は昆虫や貝,タコ,イカ,ミミズなどといった背骨を持たない動物です。銚子では多くの頭足類(アンモナイトの仲間)や貝類の化石が発見されています。
目録をみる脊椎(せきつい)をもつ動物の化石。銚子では長崎海岸にある名洗層下部より産出する、サメの歯の化石や鯨類の化石が有名です。特に発見された鯨類の種類は世界有数になります。
目録をみる古生物の生活の跡が化石となって残ったものです。足跡や巣穴,排泄(はいせつ)物などがあります。古生物の生活や行動,共生関係,生息環境などを調べるうえで重要な化石です。
目録をみる微化石(びかせき)とは、主に顕微鏡でしか同定できない、大きさが数mm以下の特に小さい化石のことです。いろいろな生物のグループが含まれていて、放散虫、有孔虫、コッコリスなどの原生動物、貝形虫などの甲殻類、珪藻類のような微小植物、花粉や胞子、コノドント類などです。微化石は地層の年代決定や、過去の地球環境を復元するのに使われています。
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