目次
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通説編第1巻 第3編 古代・中世・近世
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第5章 箱館開港
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第10節 漁業
昆布採取
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箱館
地方の
昆布
採取業は古くから開けていたので、もはや発達の余地はなかったが、貿易開始以来
昆布
の取引は全体に活気を呈したため、その影響を被ることも少なくなかった。また、東
蝦夷地
の
昆布
場所は、いずれもその産額を増し、
根室場所
のごときは、嘉永年間の末から始めてこれが採取に着手し、その後、次第に産額を増加させ、
長切昆布
の名は、以前は多く用いられなかったが、開港以来は輸出品中の主要な品目となるに至った。