植樹

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 前時代に植樹を奨励したが、その後中絶して箱館地方の山林はますます荒廃する一方であったので、箱館奉行はまた植樹に心を用い、在住医師栗本匏庵が開いた七重薬園で松、杉の苗を仕立てて配布した。当時箱館市中で植栽したのは、五稜郭付近およびその路傍・街道ならびに箱館山のうちいまの函館公園の裏から八幡宮付近までの所とし、樹種は松および杉、その他、桜、楓なども植えたが、これらの樹木は、いずれもよく生長し、今日多く見られるのは、この時代のものであるという。