[松浦武四郎『蝦夷日誌』(巻之五)にみる郷土の寺社]

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 北海道名・国郡名の名付け親でもあり、古今稀な旅行家・探検家である松浦武四郎は、蝦夷地の探検も6回に及んでいる。その探検の初航、弘化2年(1845年)から、翌3,4年の再航、嘉永2年(1849年)の第3航を終えた翌年の嘉永3年、当時33歳であった武四郎は初航以来の備忘録を整理し『蝦夷日誌』を書き上げた。
 その巻之五(森から砂原臼尻、恵山を経て箱館まで)に郷土の様子が詳細に記されている。ここでは、その中より寺社、宗教にかかわる事項についての記述を拾ってみる。