博覧会等の沿革

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明治 5・ 7    開拓使は、函館の天神社内柳川亭に仮博物場を設け、道産品を収集陳列した。
   6・ 5・ 1  ウィーンで万国博覧会開催される。
   8・ 8    開拓使は東京出張所に、北海道物産縦覧所を設けて道産品への関心をたかめることにつと
         めた。
         同九年二月、縦覧所の名称を仮博物場と改称した。同一二年芝公園地内で植樹などをおこな
         い、同一四年、札幌函館に移し一部は上野博物館に寄贈した。
   9      アメリカ、フィラデルフィア博覧会に開拓使東京出張所より一三四点出品。
  10・ 3    第一回内国勧業博覧会が東京上野で開催される。
         同 偕楽園内に仮博物場を設けて博覧会の事務をとる。新政府は産業・文化の全域にわたり
         各種技術の摂取とその普及に積極的に取り組んだ。
         博覧会や各府県に共進会を開催、多大な費用と力を入れた。
         開拓使は「天産人造ノ別ナク同物異品ヲ陳列シ、其善悪精粗ヲ比較シ、人ヲシテ競争改進ノ
         心ヲ生ジサセル」ことを目的に博覧会を企画した。
明治11・ 3    開拓使は函館谷地頭公園内に博物場の新設を計画する。
  10・15    開拓使は札幌で第一回農業仮博覧会開催。以後、函館と毎年交代開催することとした。
         フランス、パリ博覧会開催。函館支庁から鱈肝油を出品、銅牌を受ける。臼尻村の官業鱈肝
         油製造所で製造出品したものである。
  12・ 3    函館仮博物場が竣工、五月二五日開場式が挙行される。
         明治一五年、函館県博物場と改称された。
    10    函館で第二回農業仮博覧会開催される。
         オーストラリア、シドニー万国博覧会開催。
         一二年から一三年にかけて、愛媛・茨城・岡山・愛知・宮城五県で博覧会が開催される。
  13・10    第三回農業仮博覧会が札幌で開催される。
         ドイツ、ベルリン漁業博覧会開催。
         (開拓使函館支庁より管内一村一漁業を図絵にまとめた「北海道漁業図絵」を出陳、尾札部
         村は鮪建網、臼尻村は鱈釣り漁が紹介された)
         オーストラリア、メルボルン博覧会開催、函館支庁より開鱈・硫黄出品する。
明治14・ 3・ 1  第二回内国勧業博覧会が、東京上野で六月三〇日迄開催された。
     9・20  札幌農業仮博覧会場で米繭共進会が一〇月九日まで開催。
    10・21  第四回農業仮博覧会が函館で開催された。この時「漁業工業商業ニ関スル物品」のうち有
         益なものについて出品を組み入れた。
         札幌博物場新築され、一五月二月、開拓使廃止、農商務省管理となる。後、一七年七月札幌
         農学校に転属となる。
  15・10    第五回農業仮博覧会が札幌で開催される。
         東京で大日本水産博覧会開催される。小川幸松出品の鮪建網雛形一式「四等銅賞牌」を受
         ける。
  16・ 5    水産博覧会。
    10・25  北海道物産共進会函館会場と改称、開催される。
         蛯谷金太郎、鮪搾粕・鮪骨粕の出品で「褒状」を受ける。
         農工商漁業道産のものの出品。
  20・ 7・25  札幌で北海道物産共進会開催される。八月三日までである。
         出品者一、二八八人  出品数一、九八五点
明治22・ 5・ 6  パリ万国博覧会開催。このときパリにエッフェル塔が建設され、フランス革命一〇〇年
         記念にあたる。
  23・ 4・ 1  第三回内国勧業博覧会(四か月間)が開催され、道内から一、二七九人、二、一六七点、
         ほかに官庁より二一〇点出品している。
     6・24  小原多次郎「水産調査地方通信委員嘱託(道庁)」を命ぜられる。明治二五年三月三一日
         までである。
  24・ 7・ 1  函館に水産陳列場創設される。
     9・15  小原多次郎、北海道水産奨励会より感謝状を受ける。
  25・ 8・ 1  北海道物産共進会、八月三一日まで開催される。
         蛯谷金太郎塩鮪を出品し「褒状」を受ける。
         出品者四、三二三人、出品一一、二二二点、来観者七一、二二八人である。
  26・ 5・ 1  シカゴ万国博覧会、一〇月三〇日まで開催される。
明治28・ 4・ 1  第四回勧業博覧会が京都に於て開催される。
         蛯谷金太郎出品の鮪搾粕で有功三等「褒状」、塩鮭で「褒状」を受ける。
  29・11・16  大野村会場にて亀田・上磯・茅部・山越郡海陸産品評会が開催される。小原多次郎、審査
         委員嘱託となる。
  30・     第二回水産博覧会開催される。
    11・12  飯田清次郎、鮪頭粕の出品にて「褒状」を受ける。
  36・     第五回内国勧業博覧会開催される。
     7・ 1  内藤二太郎、元揃昆布の出品にて「褒状」を受ける。