郷土での馬の飼育は、車のなかった小道の頃の駄馬による陸路運輸のためであった。
飯田屋鮪網店送控帳に記載されている馬便である。
明治四二年
川汲 〓 〓池田 善太郎 小中由松 〓
〓 越前 〓小中 高見 〓酒井
尾札部 工藤三蔵 上坂本 ヤ キ 内山
木直 〓小又
明治四三年
板木 〓砂田 〓
川汲 〓仙石
尾札部 ヌ今津 滝口 作蔵 〓坂本亀吉 上川
木直 〓影沼沢
船 〓能戸
明治四四年
川汲 〓小板
尾札部 五坂井 玉太郎 工藤三蔵 水上 水木三平
明治四五年
川汲 〓 伊藤
大正 二年
尾札部 王坂本
鮪の大漁のときは村の駄付馬が足りなくなり、古武井、根田内から一〇〇頭も応援を頼んできたという(吉川菊蔵翁談)。
戦後まで、亀尾、湯の川の駄付馬がきていたともいう(小中多三郎翁談)。