古部・滝ノ沢トンネル

341 ~ 344 / 1034ページ
昭和三六年、道々尾札部・戸井・函館線、古部・椴法華間の大開削工事が着手し、赤壁の峻崖滝ノ沢のトンネル(延長八五〇メートル)は、昭和三九年一一月四日貫通した。
 屛風岩トンネル(町村界)・銚子ノ澗・銚子岬を回って椴法華村に通じ、下海岸函館への道路が接続した。
 昭和四一年一〇月一四日、古部・椴法華間道路開通式が現地で挙行された。蝦夷地六か場所以来の沿岸待望の函館への道路が実現したのである。
 昭和四一年一一月、函館バスは南茅部・下海岸環状線の運行が開始された。
 郷土の交通史は長い年月、郷土から函館への遠い迂回の道筋であった。
 川汲トンネル開通の年、昭和四三年五月六日に改正された、旧川汲山道と鹿部経由の旧路線最後の、バス時刻表がある。
 函館バスの利用数をみると
       鹿部・木直        函館・木直
昭和二七年  五便 一一二、六二一人  四便 三六、七三〇人
昭和四〇年     四五五、五二三人    一五三、三二二人
                             (町村勢要覧)

(表)函館バス株式会社時刻表 鹿部海岸線   (昭和四三・五・六改正)
函館-鹿部-川汲-古部(以下海岸へ循環)
(注)ワク内は急行停車個所は七飯線の項をごらん下さい。

 

(表)鹿部駅前-鹿部(温泉街)
(注)△印は鹿部で臼尻川汲古部方面へ接続します。

 

(表)川汲
函館-トラピスト-鉄山・蛾眉野-川汲
※印は土曜日のみ運行、ワク内は海岸経由急行便です。函館発六、二五分は松風町に入りません。