石 幢 せきどう
形状は六角形の幢身の上に屋根、宝珠をもち、この幢身に六地蔵尊などを刻む。
造立の目的は六地蔵信仰、現世・後世の願い等。
形状の由来は、寺院の須弥壇脇の飾りに見られる、細長い布製の幢幡が6連組み合わさって出来る細長い六角形を幢身として石造物で形作る。
石 庭 せきてい
岩石で構成した、日本風の庭園。枯れ山水はその一例。
石 祠 せきし
江戸時代には各種の小祠に石製のものが用いられ始め、それらは石祠と呼ばれている。石祠は基壇、室部、屋根の3つの部分からなり、屋根の形により入母屋、切妻造、方形造、寄棟造、流造、唐破風造、春日造などに分類され、神社建築の様式が基調となっている。
また三面を板石で囲んだ形式もあり、正面は開かれたままのものと扉を付けたものとがある。それらにも室内に尊像を安置するものと、室内面に容像を彫るものがある。
仙石庭園 せんせきていえん
仙石庭園は苑主の山名氏が自ら石を選び設計した、石を主体とした庭園である。
長年の歳月と私財を投じて病院の保養施設として、また市民の憩いの場とし企画、設計・施工したものである。
広さ1万8千m2の園内には全国の奇石、銘石が個石として、また組石として配置され、全体として調和のとれた石庭となっている。
苑主は自らの感性だけを頼りに日本全国どこにもない空間を求めて石の配置に心をくだき試行錯誤のすえ、現在の姿にまとめたものである。
園内の多様な石群は勿論、滝、手洗石、動物を連想させる石、灯籠など見どころ豊富な石庭である。