⑥【特別編】広島大学の引っ越しについて考えよう
広島大学は、いろいろな学校が合体して1949年に生まれました。2024年で75歳になります。
しかし、75年のあいだ、ずっと東広島市にキャンパスがあったわけではありません。
あるとき、工学部や理学部、教育学部といった学部が広島市から引っ越してきて、
今の東広島キャンパスができあがりました。
最近,広島大学はまた引っ越しをしたようです。
【資料】広島テレビのニュース
(出典:YouTube)
動画を見て情報をまとめよう。
①なんの学部が,②どこから,③どこに,④なぜ
引っ越したのかな?
2023年4月に,①法学部が,②東広島市の東広島市キャンパスから,③広島市の東千田キャンパスへ引っ越したよ。④広島市は法律を勉強するのによい場所だからだよ。
法学部の引っ越しについて,
町の人や大学生,大学の先生は,どう考えているのかな?
①私は法学部の学生です。都心の方が法律関係の本をそろえた書店が多いです。広島市でより学びを深めたいと考えています。
②私は法学部の学生です。引っ越し前に法学部に入学したので東広島市に住んでいます。法学部は引っ越しますが,私は引っ越しません。東広島市でできた人間関係を大事にしたいからです。
③私は広島市東千田町で飲食店を営んでいます。広島大学が帰ってきてくれることを喜んでいます。また学生たちでにぎわってほしいと考えています。
④東広島市で飲食店を経営しています。法学部の引っ越しで,学生客がいなくなる不安を口にする仲間は少なくありません。
⑤私は広島大学法学部の先生です。法学部のリーダーとして引っ越しを進めました。法律の仕事をしている人が多く,企業や行政機関が集まっている広島市で勉強することは,法学部の学生にとって良いことだと考えています。
⑥私は広島大学法学部の元先生です。私は引っ越しに反対です。法学部で勉強する大学生みんなが弁護士や裁判官になるわけではありません。東広島市で,法律以外のことも勉強したり,いろいろな学生と友情を深めたりすることのほうが大事だと考えています。
【資料】広島大学法学部移転をめぐる意見
(出典:①から⑤は中国新聞「広島大法学部あす移転 東千田へ28年ぶり 法科大学院と連携強化」(2023年3月31日朝刊30ページ),⑥は菅川健二「広島大学法学部の東千田移転に異議あり」(2021年9月2日)の記述を小学生向けに一部修正して作成)
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