東広島市立図書館/東広島市デジタルアーカイブ
➁「西条」の名前の由来はなんだろう?
「西」と「条」のそれぞれの意味を調べてみましょう。
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「西」は方角の一つの名前だね。西がどの方向か思い出してみよう。
「条」には「細長いもの」という意味があるね。西条って細長かったかなあ?
「西条」はあるけど「東条」はあるのかな? ぎもんが出てきたぞ!
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なぜ「西条」と呼ぶのでしょうか。『地名大辞典』を読んでみましょう。
西条の地名は、西条盆地に施された条里制に由来し、その条里が東西に分かれていて西半分に相当する地域を指すところによるという
画像 【資料】「西条」の説明
(出典:『角川日本地名大辞典 34 広島県』)
画像 【資料】西条と東条の位置関係
(出典:『西条地歴ウォーク』を引用、一部加工)
「条里制」(じょうりせい)って言葉は聞いたことがないなぁ。
「西条」だけでなく「東条」もあったんだ。その間を「半尾川」(はんのおがわ)が流れていたんだね!
今は、「西条」「東条」の両方を合わせて「西条」と呼んでいる。ふしぎだなあ。
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条里制について調べてみましょう
画像 【資料】条里制のしくみ
(出典: User:masamic - 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=8958513による)
昔の田んぼの分け方だね。
縦(たて)方向は、一条・二条・三条…と分けていったんだ。一条はおよそ654mといわれているよ。横方向は、一里・二里・三里…と分けたんだ。一里もおよそ654mといわれているよ。こうすることで、田んぼの位置を表すことができるね。
ここで問題です。「五条五里」ってどのへんだろう?指でさしてみよう!
条里で分けられた土地は、古くは国が管理していたところをあらわすよ。
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昭和のころの西条を表したジオラマが三ツ城古墳(こふん)の入り口にあります。
田んぼの形に注目してみましょう。
画像 【資料】昭和の頃の西条(1948(昭和23)年の頃)
(2020年9月30日撮影)
はっきりとはわからないけど、おおきな四角形の中が、一定の間かくで細かく分けられているね。 細長いベッドがたくさんならんでいるみたいだね。
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西条という地名は、条里制と深く関係があったんだよ。
もともとは半尾川の西のあたりを指していたんだ。このあたりの土地は、国によって管理されていたと考えられるね。
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