黄檗宗

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黄檗宗は臨済宗の一派で、隠元(いんげん)が承応三年(一六五四)に明国から渡来し、幕府の寄進を受けて万福寺(まんぷくじ)(現京都府宇治市)を創建した。塔頭緑樹院(りょくじゅいん)は緑樹派をまとめ、この配下に不動寺(現群馬県南牧村)があり、末寺に法眼寺(ほうげんじ)(現黒石市)・薬師寺(同前)が連なる。慈雲院を、享保十年(一七二五)、新寺町報恩寺の東側に創建する時は、新寺建立禁止に触れるため、長勝寺山内にあった古跡の復興としてその寺院名を充てて乗り切った。

図198.黄檗宗本末関係図