目次
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新編弘前市史 通史編3(近世2)
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第8章 藩政期の文化
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第三節 宗教と信仰
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二 寺院
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(五)浄土真宗の寺院
専徳寺
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専徳寺
(せんとくじ)は、天文元年(一五三二)、一町田村(現中津軽郡岩木町)に誓円が創建した(同前No.四〇九)。正徳元年(一七一一)の「
寺社領分限帳
」によれば、慶長七年(一六〇二)、一町田村より元寺町へ移り、それから新寺町へ移ったとする。『
新撰陸奥国誌
』によると、誓円は九州菊池氏の一族で、本願寺蓮如の弟子となり、為信の帰依によって一町田村に
寺院
を建立した時、
真教寺
と本末関係を争ったとし、「
浄土真宗一派縁起
」(同前No.四〇九)がこれを寛永九年(一六三二)とするのと違いをみせている。