大正九年(一九二〇)十一月二十六日勅令第五五一号により、鳥取高等農業学校・名古屋高等
商業学校・松江高等学校・富山薬学専門学校・金沢高等
工業学校とともに全国で第一六番目の高等学校として弘前高等学校の設置が公布された。職員の定員は校長一、教授九、書記四と定められた。
大正十年に入学させるべき生徒の定数は、文科甲類八十、文科乙類四十、理科甲類四十、理科乙類四十の計二百名とされた。初代校長には鹿児島県立第一鹿児島中学校長
秋田実が任命された。
写真191 初代弘前高等学校校長秋田実
志願者は文科甲類三四五人、文科乙類六八人、理科甲類一一五人、理科乙類一五七人あり、
大正十年三月十八日から二十二日まで選抜試験を実施、三十日に定員どおり合格発表した。
開校式は
大正十年四月十六日に仮校舎である
弘前市公会堂で行われた。
写真190 大正10年8月校舎落成当時の弘前高等学校