六・三制の実施と校名の改称

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六・三制というのは、学校制度を小学校六年、中学校三年とする義務教育制度の改革施策で、これに高等学校三年と大学四年を加えて、六・三・三・四制という学校制度体系を指している。これは戦前までの日本の学校制度が、明治以来改正が重ねられて複雑多岐な体系になっていたのを、単一の学校体系につくり直したものである。六・三制教育の実施は昭和二十二年(一九四七)四月一日からであるが、このとき、これまでの国民学校小学校とし、在来の高等科は廃止されて、一斉に中学校となり、義務教育は小学校六年、中学校三年の九年間に延長された。
 昭和二十二年四月一日、これまでの国民学校は全国一斉に小学校と改称された。これは同日から施行された学校教育法に基づき改称されたもので、弘前市の小学校はすべて「弘前市立○○小学校」と改称されることになり、町村立の小学校も設立町村名を冠することになった。これは学校設置者たる市町村名を明記することになったからである。