弘前学院短期大学の開学

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弘前学院においては、昭和二十四年に高等学校の上に修業年限二年の専攻科を設置し英語教育の充実を図ったが、翌年三月十四日には短期大学制度の発足に合わせ、専攻科が改組され弘前聖愛短期大学英文科の設置が認可された。定員は四〇人で、初代学長は弘前聖愛高等学校小田信士が兼務した。
 昭和二十五年(一九五〇)五月四日開学、英文科三一人、別科一九人の入学者があった。同年六月六日、学校法人名を弘前学院と改めたのを機会に、校名を「弘前学院短期大学」と改称し、六月二十六日開学式を挙行した。同短期大学は英文科のみの単科大学の性格を有していたが、昭和三十一年九月弘前学院創立七十周年記念事業として、文部省に家政科増設の認可申請をし、三十二年二月十七日認可、同年四月二十七日に家政科第一回生六三人の入学をみた。さらに昭和四十年九月三十日、弘前学院創立八十周年記念事業として、国文科増設を文部省に申請、四十一年三月十八日認可され、四月十六日、国文科第一回生七六人が入学した。さらに四十三年四月から英文科、家政科、国文科に修業年限一ヵ年の専攻科を置いた。これら専攻科の設置は、他日四年制大学昇格の足がかりとして設けられたものであった。

写真144 昭和36年当時の弘前学院短期大学(北瓦ヶ町)

 昭和四十六年(一九七一)一月二十七日、四年制の弘前学院大学文学部英文学科、日本文学科の設置が認可されたのに伴い、短期大学英文科、国文科は四十六年度をもって廃止され、家政科のみが存続した。
 昭和五十年六月二十三日に学則を変更し、司書教諭ならびに社会福祉主事任用資格の取得が可能となった。
 昭和六十三年には家政科が生活福祉科に改称され、さらに平成十一年には四年制大学社会福祉学部へと発展改組されて、平成十二年に弘前学院短期大学は閉学した。