弘前相互銀行と青南信用組合の合併

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昭和三十三年(一九五八)、弘前相互銀行は資金量が一〇〇億円を突破し、従業員が一〇〇〇人を超える東北で有数の規模を誇る相互銀行へと成長していく。そして、三十五年九月一日、弘前市代官町に本店を新築するが、四階建ての建物は、当時の弘前では「角は」宮川デパート弘前大学医学部附属病院に次ぐ高層建築物であった。
 四十三年六月、金融機関の合併および転換に関する法律の施行により県下ではこれまで信用組合、信用金庫などの合併が三件あったが、四十八年八月、弘前相互銀行は黒石市に本店を持つ青南信用組合を吸収合併する。協議は前年七月から進められたが、合併の目的は、金融緩和の長期化と低金利時代に備え、経営の効率化を図ることであった。なお、相互銀行と信用組合の異種合併は県内では初めてのことであった(『東奥日報』昭和四十八年八月一日付)。