弘前市においては、
バスターミナルと大型店舗が併設された
弘南ビルや
駅ビルの建設とテナントの入店などを通じ、また、既存店の拡張などを通じて大型店舗がつくられていった。平成元年現在の大型店舗としては、
イトーヨーカ堂(
弘前駅前、店舗面積、一万五六六四平方メートル)、
ダックシティ(土手町、店舗面積、八五五〇平方メートル)、
中三デパート(土手町、店舗面積、九二三六平方メートル)、
紅屋弘前店(土手町、店舗面積、六九三三平方メートル)、
ハイローザ(土手町、店舗面積、六八九四平方メートル)があり、集客力を高めた。また、これらの店舗は変動も激しく、タックシティが土手町から郊外に移り、また、
弘前駅前地区再開発ビルに
ダイエーが出店した。これらの大型店舗は、地域の中心的な店舗であり、その配置は人の流れを変えていった。こうした事象は
商店街相互の競争関係を激しくしたのである。
写真180 ハイローザ(Hi-rosa)
平成以後の弘前市の
商店街は、消費購買動向調査によれば、商圏が拡大する傾向にあること、また、消費者が購買する店舗類型において、大型店が占める比率が高くなっていることである。