62シーズン目
【協会】 専務理事交代 川津直彦が専務理事に就任した。/NHK杯(日本選手権試合の前身)始まる 日本協会は台頭してきた社会人チームの実力を認め、大学の最優秀校と社会人の優勝チームが対戦して日本一を決定することを決めた。【NHK杯】 NHK杯は八幡製鉄の手に 第1回NHK杯は八幡製鉄が50−13で日大を下し初の王座に輝いた。事実上の日本選手権試合の誕生により、これまでの全国制覇という表現は消滅した。
【大学】 大学最優秀校に日大 関東優勝の日大は、関西優勝の同大との試合が組まれていなかったが、日本協会は朝日招待試合とNHK杯の出場校として日大を推薦した。/関東Aは日大が優勝、慶大がBへ転落 第31回関東大学対抗戦Aブロックは日大が5勝1分で5年ぶり2回目の優勝を果たした。このシーズン大学の成績は次の通りであった。この結果慶大が中大と入れ替わってBブロックに転落した。関東大学対抗戦Aブロック 1日大 2法大 3明大 4日体大 5早大 6立大 7慶大。Bブロック 1中大 2教育大 3青学大 4成蹊大 5専大 6東大 7防衛大。/関西は同大、九州は西南学大が優勝 第32回関西大学対抗戦は同大が3年連続14回目の優勝を遂げ、1同大 2関西学大 3立命大 4関西大 5京大 6甲南大の成績となった。第10回九州大会は西南学大が27−0で鹿児島大を破り3年連続7回目の優勝を遂げた。
【社会人】 八幡製鉄が3連覇 第13回社会人大会は、八幡が近鉄との3年連続決勝対決を3−0で制し3連覇を飾った。/関東社会人ラグビーフットボール連盟発足 34チームで結成され、全チーム参加の秋季トーナメントと3部に分かれての春季リーグ戦を行った。秋季大会は松戸自衛隊が14−10で横河電機を破り、春季大会では1部リーグで谷藤機械が8勝1分で優勝した。/第3回関西リーグは近鉄が3連覇 近鉄が6戦全勝で3年連続3回目の優勝。
【地域】 第14回三地域対抗は関東が4年連続6回目の優勝を果たした。/第15回学生東西対抗は関東が11−3で勝ち13連勝。/第11回朝日招待試合は九州代表が日大に24−12で勝利を収めた。
【その他】 大学大会は近畿大、高校は秋田工が優勝 第11回全国大学大会では近畿大が8−3で愛知学芸大(現愛知教育大)を下し初優勝、第40回全国高校大会では秋田工が13−6で保善高に勝ち2年ぶり11回目の優勝を遂げた。/国体は成年が福岡、少年は東京と秋田が優勝 第15回の熊本国体は熊本市で行われ、成年の部は福岡県(全福岡)が23−3で北海道(全北海道)に勝ち覇権を奪回、少年Aは東京都(保善高)が愛知県(西陵商)に11−0で勝ち、Bは秋田県(秋田工)が18−0で福岡県(福岡工)に勝ってそれぞれ優勝した。高校レベルでは保善高と秋田工の力が抜きん出ていた。教員の部は行われなかった。
【国際】 八幡製鉄カナダ遠征(4勝2敗) 日本一になった八幡製鉄が先陣を切って本格的な海外遠征を行った。遠征先はカナダ、成績は4勝2敗であった。/カナダキャッツ来日(2勝3敗) カナダからはバンクーバーの名門キャッツクラブが来日、国際交流が盛んになってきた。隻腕ベイチもキャッツのメンバーとして再び元気なプレーを見せてくれた。