昭和54年(1979)度

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81シーズン目

【協会】 阿部譲日本協会会長に就任 6月30日の評議委員会で第9代会長に阿部譲が推挙された。椎名時四郎は名誉会長に推戴された(『機関誌』Vol.29-2号)。
【ルール】 「トライ後のゴール2点をトライの得点と別に表示する」、「フェアキャッチは自陣22メートル以内とする」、「タッチジャッジはレフリーに不行跡、危険なプレーをアピールすることが出来る」などが決められた。
【代表】 イングランド代表(4勝)にあと一歩 昭和46年(1971)9月来日時に、あわやという試合を演じたイングランドは、今回の来日でも日本代表にラストプレーで逆転というドラマを見せてくれた。横井久監督が挑戦した花園での第1テストでは、日本が手中にしかけていた勝利を、ノーサイド寸前に逆転され19−21で涙をのんだ。第2テストも日本代表は18−38と善戦した。日本選抜は7−36、九州代表は3−80と大敗した。
★621979.5.13日本代表19−21イングランド代表花園
★631979.5.20日本代表18−38イングランド代表国立競技場

ケンブリッジ大学来日(5勝) 日本代表はケ大とのテストマッチに19−28と敗退した。その他の対戦は日本学生代表14−33、近鉄10−46、日本選抜が9−32と9−31と5戦して1勝も上げなれなかった。
★641979.9.24日本代表19−28ケンブリッジ大国立競技場

NZ大学選抜来日(3勝1分) 日本代表は昭和55年3月30日にNZUとテストマッチを行い25−25で引き分けた。日本学生代表は18−25、日本選抜が6−72、九州代表が3−38という結果だった。
★651980.3.30日本代表25−25NZ大学選抜国立競技場

日本代表ノンテストマッチで香港代表に初黒星 日本代表は4月11日に香港に遠征してハッピーバレー競技場で強化試合を行ったが、17−23で香港に初黒星を喫した。
【選手権】 新日鉄釜石が連覇 第16回日本選手権は新日鉄釜石明大を32−6と圧倒し、2年連続3回目のチャンピオンとなった。
【大学】 大学日本一は明大 第16回大学選手権は、明大同大を6−3の僅差で破り、2年ぶり4回目の優勝を遂げた。/対抗戦は明大、リーグ戦は法大が優勝 第50回関東大学対抗戦は、明大が9戦全勝で2年ぶり15回目の優勝、第13回関東大学リーグ戦は法大が6勝1分で8年ぶり5回目(通算9回目)の優勝。/関西は同大、九州は福岡工大が優勝 第51回関西大学リーグ戦では同大が7戦全勝で4年連続29回目の優勝と記録を伸ばしてきた。九州はリーグ戦、大学大会(6年連続10回目)をともに福岡工大が制し、九州の大学に敵ナシの様相を見せた。
【社会人】 新日鉄釜石が優勝 第32回社会人大会は、釜石が27−13で東京三洋に勝ち2年連続4回目の優勝。/関東がリコー、関西はトヨタ4連覇、西日本は三菱長崎 第20回関東社会人リーグは、横河電機に21−11で勝ったリコーが4年ぶり6回目の優勝。/第22回関西社会人Aリーグは、6勝0敗でトヨタ自工が4年連続5回目の優勝。/第8回西日本社会人リーグは、三菱重工長崎が7戦全勝で3年ぶり2回目の優勝。
【地域】 第23回三地域対抗は関東が2年連続10回目の優勝。/第34回学生東西対抗は関東が39−35と接戦を制して29回目の勝利。/第30回の朝日招待は九州代表が明大を35−24で下した。
【その他】 地区対抗は岩手大、教育系は名古屋大の初優勝 第30回地区対抗大会は岩手大が18−13で関東学大を退け16年ぶり3回目の優勝を果たした。いまは大学の雄となった関東学大が、ラグビーの表舞台に顔を出したのはこの年が初めてである。第15回教育系大学大会は名古屋大が29−10で東京学芸大を退け初優勝を遂げた。/高専は久留米工専が初優勝、高校は目黒高が優勝 第10回高専大会は久留米工専が7−3で佐世保工専に勝って初優勝、第59回の高校大会は目黒高が16−14で国学院久我山高を退け4年ぶりの東京対決に雪辱、3年ぶり5回目の優勝を成し遂げた。/国体は成年が岩手、少年は東京と宮崎が優勝 第34回宮崎国体は都城市で行われ、成年は岩手県(新日鉄釜石)が39−12で宮城県(全宮城)に勝ち、高校Aは東京都(全東京)が大阪府(全大阪)を8−4で下し、Bは宮崎県(全宮崎)が18−4で京都府(伏見工)を下しそれぞれ優勝した。/第1回全国中学校大会開催 1月4~6日に第1回の全国中学校大会が秩父宮で開催され、同志社中が優勝した。/関東ジュニア選手権始まる 9月15日に第1回関東大学ジュニア選手権が行われ16校が参加、日体大が優勝した。
【国際】 全新日鉄豪州遠征 昭和54年4月12日に全新日鉄が豪州遠征(2勝3敗)をおこなった。/高校代表海外遠征 4月に第5回高校日本代表のNZ遠征(6勝0敗)を実施した。