83シーズン目
【ルール】 19歳未満では6名まで交代が認められた。【代表】 香港代表とテストマッチ この年の7月、私が日本代表監督を拝命し、強化委員長も兼務することになった。日本協会はこれまでの過密な国際スケジュールへの反省からか、この年は日本代表の試合を組んでいなかった。香港を急きょ招聘しなければ国際試合はゼロだった。日本代表は香港に辛勝したが、芳しい滑り出しとはいえなかった。香港は九州代表に7−10、関西代表に22−23と敗れている。
【選手権】 新日鉄釜石4連覇 第19回日本選手権では釜石が、食い下がる明大を30−14で突き放して4年連続5回目の日本一を飾った。
【大学】 大学日本一は明大 第18回大学選手権は早明の対決でフィーバーした。早大は出足良く本城の独走トライと2PGで12−0と先行したが、前半終了間際にゴール前スクラムを押されて認定トライを取られ、後半にもゴール前スクラムから河瀬にサイドを破られて12−12と追いつかれ、その後遠藤に決勝トライを奪われた。明大の優勝は2年ぶり5回目。/対抗戦は大西魔術の早大、リーグ戦は法大 第52回関東大学対抗戦では低迷していた早大が、大西鐵之祐監督の指導で立ち直り、早明戦に勝って5年ぶり22回目の全勝優勝を遂げた。各紙はこれを「大西魔術」と報道した。第15回関東大学リーグ戦は法大が6勝1敗で3年連続7回目(通算11回目)の優勝を果たした。/関西は同大が6連覇、九州は福岡大が代表 第53回関西大学リーグ戦では同大が7戦全勝で6年連続31回目の優勝を果たした。九州協会は九州学生対抗戦(旧九州大学リーグ戦)の覇者と、九州地区対抗大学大会の勝者が対戦する、第1回九州王座決定戦を行い、その勝者を全国大学選手権へ出場させることに決めた。福岡大(対抗戦)88−4熊本大(地区対抗)。/早明戦に史上最多の65,000人の大観衆 国立競技場札止めの大観衆、65,000人が早明戦を観戦し早大の逆転勝ちに沸いた。この記録は国立競技場最多の公式入場者数。/同大70周年 同大ラグビー部は5月10日に創部70周年の式典を行い、記念誌『同志社ラグビー70年史』を1983年12月3日に出版した。
【社会人】 釜石4連覇 第34回社会人大会は新日鉄釜石が19−0でトヨタ自工を破って4年連続6回目の優勝、松尾、洞口、谷藤らが引っ張り釜石時代を爆走する。/関東は三洋が連覇、関西はトヨタ6連覇、西日本は九電、日新製鋼 第22回関東社会人リーグは、東京三洋が18−14で東芝府中に勝って2年連続7回目の優勝。/第24回関西社会人Aリーグは、7勝0敗でトヨタ自工が5年連続6回目の優勝。/第10回西日本社会人リーグは、7勝1敗の同率で九州電力、日新製鋼がそれぞれ初優勝。
【地域】 第36回学生東西対抗は関東が30−17で勝利を収める。/第32回朝日招待は九州代表が29−0で明大を破った。
【その他】 地区対抗は名城大、教育系大会は東京学芸大学が初優勝 第32回地区対抗大会は名城大が51−7で関東学大を破り8年ぶり4回目の優勝を遂げた。大差で敗れた春口監督のサクセスストーリーは最初からつまずいているようだ。教育系大学大会は東京学芸大が14−12の激戦を制して東北大を破り初優勝の感激に浸った。/高専は都城工専が初優勝、高校は大工大高が優勝 第12回高専大会は都城工専が21−4で神戸市立工専に勝って初優勝。第61回高校大会は大工大高が13−4で秋田工を下し4年ぶり2回目の優勝を果たした。/国体は成年が群馬、少年は大阪が優勝 第36回滋賀国体は野洲町で行われ、成年は群馬県(東京三洋)が36−22で福岡県(全福岡)を破り2連覇、少年は大阪府(全大阪)が埼玉県(熊谷工)を13−9で破って優勝した。/菅平50周年 8月28日に長野県真田町が菅平高原の昭和6年法大夏合宿以来の50周年を祝い、式典と記念誌『菅平高原』出版を行った。
【国際】 全新日鉄ソ連遠征 全新日鉄チームは8月15日から23日までモスクワで行われたソ連国際大会(3勝2敗)に出場した。/9月、アイルランド・ダブリン大学(4勝2敗)来日。/10月、NZポンソンビークラブ来日(4勝)。/2月、全早大英仏遠征(2勝2敗)。/高校代表海外遠征 3月に第7回高校日本代表のイングランド遠征(5勝1敗)を実施した。