85シーズン目
【代表】 オ・ケ大連合に敗れる 日本代表は9月に来日したオ・ケ連合に10−15で敗れ、ウエールズ遠征に暗雲が漂った。/日本代表ウエールズ遠征 シーズンの目標は10月の第2回ウエールズ遠征である。ここで無様な試合をすれば日本代表が国際社会から取り残されると、メンバー全員が決死の覚悟で遠征に出発した。結果は2勝1分2敗、テストマッチで強豪ウエールズを24−29と1トライ差に追い詰め高い評価を得ることができた。129-1
【選手権】 新日鉄釜石6連覇 第21回日本選手権は全盛期を迎えた新日鉄釜石が、大学チャンピオンの同大を35−10で退けて6年連続7回目の日本一を達成した。
【大学】 同大が連覇を果たす 第20回大学選手権では、同大が決勝で日体大を31−7で下し2連覇を達成した。同大は大八木、平尾らを中心に黄金時代を築いた。/対抗戦は日体大、リーグ戦は法大が優勝 第54回関東大学対抗戦は、日体大が7勝1敗で5年ぶり3回目の優勝を遂げた。明大が2位、日体大に黒星をつけた慶大が3位、帝京大が4位となり、常連早大は明大、日体大、帝京大に敗れて5位となり選手権への出場権を失った。帝京大が早大に勝ったのは史上初めてであった。第17回関東大学リーグ戦は法大が7勝1敗で2年ぶり8回目(通算12回目)の優勝した。/関西は同大が8連覇、九州は福岡工大が優勝 第55回関西大学リーグ戦では、同大が7戦全勝で昭和50年度(1975)に天理大に敗れて以降8シーズン全勝で33回目の優勝(60連勝)、関西では無敵の強さを誇っている。第3回九州王座決定戦は福岡工大が42−0で長崎大を破った。/明大60周年 6月25日に明大ラグビー部60周年記念式典が行われた。
【社会人】 釜石時代 第36回社会人大会決勝は、新日鉄釜石が東芝府中を31−0の大差で破り、6年連続8回目の日本チャンピオンとなった。/関東は東芝府中の初優勝、関西はトヨタ、府警、神鋼が三すくみ、西日本は東洋工業 第24回関東社会人リーグは、東芝府中が23−15で東京三洋を破り初優勝。/第26回関西社会人Aリーグは、6勝1敗でトヨタ自動車(8年連続9回目)、大阪府警(2年連続2回目)、神戸製鋼(初優勝)が同率優勝。/第12回西日本社会人リーグでは6勝1分1敗で東洋工業が11年ぶり2回目の優勝。
【地域】 第38回学生東西対抗は51−19で関東が32回目の勝利を得た。/第34回朝日招待は同大が13−12で九州代表に勝ち雪辱を晴らした。
【その他】 地区対抗は名城大、教育系は東京学芸大が優勝 第34回地区対抗大会は名城大が36−10で明学大を破り2年ぶり5回目の優勝、第19回教育系大学大会は東京学芸大が37−11で文教大を下して2年ぶり2回目の優勝を飾った。/高専は松江工専が初優勝、高校は天理高が優勝 第14回高専大会は松江工専が24−9で都城工専を破って初優勝、第63回高校大会は天理高が18−16の接戦を制して大分舞鶴高に勝ち12年ぶり5回目の優勝を遂げた。/国体は成年が東京、少年は大阪が優勝 第38回の群馬国体は高崎市で行われ、成年の部は東京都(東芝府中)が群馬県(東京三洋)を28−10で下して優勝、少年の部は大阪府(全大阪)が16−10で埼玉県(全埼玉)を破り優勝した。/全国教員大会始まる 昭和53年度から国体で教員の部が種目から外れたことを受けて、第1回全国教員大会が岐阜県数河市で開催され、岐阜教員が23−17で福岡教員を下して優勝した。この大会は平成12年度の第18回大会まで行われた。/明大60周年 6月25日に明大ラグビー部60周年記念式典が行われた。/7月3日の第3回ゴールデン・オールディーズに日本から「ワク・サン(惑惑・迷惑クラブなどの混成チーム)」が参加した。
【国際】 オ・ケ両大学が帯同して来日 9月23日国立競技場で、世界初の国外オ・ケ大戦が行われた(ケ大22−9オ大)。オ・ケ大学連合はAチームが日本代表と、Bチームが日本B代表と対戦したほか、オ大・ケ大とも単独で日本のチームにそれぞれ4勝した(資料編国際交流史参照)。/豪州北テリトリー州協会100年記念試合に松尾雄治が世界選抜の主将、SOとして出場した。/4月、同大・明大NZ帯同遠征(同大2勝4敗、明大3勝4敗、同大明大連合1敗)。/8月に法大がNZ遠征(1勝5敗)を行った。/昭和59年3月に東芝府中がイングランド遠征(2勝3敗)を行った。/高校代表海外遠征 8月に第9回高校日本代表のNZ遠征(2勝1分4敗)を実施した。